Internet_Explorer Microsoftが提供しているWWWブラウザ。IEと略す。 
 Microsoftはインターネットはパソコンから見える資源のひとつに過ぎな 
 いと考えており、Internet Explorerは OS の一部という考え方を取って 
 いる。そのため、現在 Internet Explorer は WindowsとMacintoshとunix 
 (HP-UXとSolarisのみ。Linux版はまだ出ていない) の3つのプラットフォ 
 ームでリリースされているが、これを動かしている間は、プラットフォー 
 ムの差は基本的に無くなり、Internet Explorerという共通プラットフォ 
 ームの上で動作するアプリケーションを動作させることが可能となる。 
  
 要するに、Internet Explorerはアプリケーションではなく、システム環 
 境として動作しているのである。従ってInternet Explorerをバージョン 
 アップするということは、Windows自体をバージョンアップさせることに 
 なる。 
 元々Microsoftはインターネットを軽視していた。Netscape社が生まれて、 
 WWWが普及しはじめた時も、Microsoftは自前のMSNの普及を図っていた。 
 しかしインターネットが思いもよらず急速に普及して、Netscapeがその 
 標準ブラウザとなった時、Microsoftは初めて路線の誤りに気づき、最初 
 Netscape社を買収しようとした。 
  
 しかし交渉はまとまらず、やむを得ず、Microsoftは自社製のInternet 
 Explorerの開発に着手した。そしてこのソフトを事実上無料で配布し始め 
 たため、Netscape社の経営は悪化し、この行為は不公正であるとして裁判 
 に訴えられるに至った。 
  
 この裁判は2002年にほぼ決着した。当初はMicrosoftの旗色が悪かったが 
 その後Netscape社が超巨大企業AOLに吸収されてNetscape側にMicrosoftを 
 「強い立場を利用して不公正なことをしている」と訴える適格性が存在しな 
 くなってしまったこと、またアメリカの2000年の大統領選で企業寄り路線の 
 ブッシュが当選したことから、Microsoftの力を削いでアメリカのIT全体 
 のパワーを落としかねない決着は避けようとする動きが強くなったことから 
 最終的にMicrosoftの勝利で固まった。 

Internet_Explorer_1.0 MicrosoftがWindows 95 Plusで提供した初代の  ブラウザソフト。英語版は1995年8月発売。    MicrosoftはWindows95を発売する直前頃に、やっとインターネットの重大性  に気づき、なんとか自社でもブラウザを開発し、(Spyglass社からMosaicの  ライセンスを取得して開発しはじめた)Windows95に含めて発売しようとして  いたが結局間に合わなかった。そのため、いくつかのおまけソフトと一緒に、  Internet Explorerを入れたパッケージをWindows 95 Plus として発売すること  にしたのである。Windows95 Plusの日本国内の定価は5800円。当時としては  これは事実上「実費」であった。(当時の通信速度−28.8Kユーザが最速。9.6K  ユーザーも相当いた時代−では、このサイズのソフトをダウンロード方式で配布  するのはかなり困難であった)  Internet Explorer 1.0 の機能は語る必要のないほどひどいものである。
Internet_Explorer_2.0 Microsoftが1996年に発売したブラウザであるが  このソフトはこのバージョンに至って、初めて「使い物になる」ものと  なった。またこのソフトが出たことから、一部今までのNetscapeユーザ  がこちらに移り始めた。またこのバージョンは有料ではあったが、大量  に「無償提供版」が流通し、事実上無料に近いソフトとなった。  Internet ExplorerはQuick Timeなどの動画がウェブ上に掲載されていた  場合、それをシームレスに利用者が見ることができるようになっていた。  この付近がNetscapeでは操作が不便であった。またInternet Explorerの  キャッシュは、ウェブ上で使用されているファイル名がそのまま使用さ  れていて、ブラウズした内容を別途保存しておきたい人には、とても便利  であった。この点、Netscapeの方はファイル名が全て実際のファイル名とは  無関係のランダムな文字列になっており、そういう使い方ができなかった。  そのためパワーユーザーからIE派に転向する事態となった。
Internet_Explorer_3.0 Microsoftが1996年夏に発売したブラウザ。  ブラウザとしての機能は実際問題として2.0で完成していたが3.0では  内部的な改造が多く行われておりセキュリティ面も強くなっている。  このバージョンからは完全に無償配布となる。  内容的にはスタイルシートやNetscape互換のJava Scriptの機能を一部搭載。  また当初のバージョンには間に合わなかったが、1月ほど遅れて出たマイナー  バージョンアップにより、unicodeがサポートされ、Javaアプレットに文字列  がunicodeで渡されるようになったほか、外国語の表示も可能になった。  Java Scriptの互換性問題については同項参照のこと。
Internet_Explorer_4.0 Microsoftが1997年秋に公開し無償配布したソフト。  このバージョンにおいて、Internet Explorerはやっと当初の理想であった  OSとの融合を果たした。そしてその点にまた、反Microsoft派は他社製の  ブラウザを排斥する行為だとしてかみついてきた。  具体的には全てをInternet Explorerの世界にすることができる  Active Desktopやチャンネルの採用が大きい。    また初めてAuto Complete機能が採用されたほか、スタイルシートのサポート  もかなり進み、また先進の技術であるXMLをサポート。使用者はあまりなか  ったもののダイナミックHTMLの機能を持たせるなど、ひじょうに先進的な内容  が盛り込まれていた。    ただ、このバージョンは3.0からすると相当パソコンの資源を消費するように  なっており、メモリーが16MB,32MB程度のパソコン利用者にはかなりきついもの  であった。そのため IE4.0が本格的に利用されるようになるのは 1998年になっ  て Windows98対応のパソコン(最低メモリー64MB)が普及しはじめてからである。  1999年頃まではIE3.0を我慢して使い続けている人がかなりいた。  このバージョンからInternet ExplorerはアプリケーションではなくOS環境  になっているので(つまりIEのバージョンアップはOSのバージョンアップ  になる)、各種ソフトの不具合などをレポートする場合には、OSのバージョ  ンのみでなく、Internet Explorerのバージョンも報告する必要がある。
Internet_Explorer_5.0 Microsoftが1999年に公開し無料配布したソフト。  Windows98 Se には標準搭載された。  このバージョンでは4.0で評判が悪かった、Active Desktopやチャンネル  の標準インストールは行われなくなった。やはりチャンネルなどは常時接続  時代になって始めて意味をなすサービスであり、当時のようにほとんどの  インターネットユーザーがダイヤルアップ接続である時代には、ムダに電話  代がかかるものとして、相当のクレームがあったのではないか。    このバージョンは4.0が出た時のように「がらりと変わった」雰囲気はなか  ったものの、より使いやすく・使う人に優しく、というチューンナップが  なされている。また内部のエンジンのロジック見直しなどによる高速化も  なされていて4.0より楽に動くソフトであったはずだ。  なお、IE5.01からは縦書き表示がサポートされた。