ITOS (Interactive Traqnsactional Operating System) 日本電気の 
 オフコンSystem100及びその後継機System3100Aで使用されたOS。 
  
 ITOS-4, ITOS-4V, ITOS-VX と発展して来たが、1990年、A-VXと名称を 
 改め、ITOSの名前は消滅した。(ITOS-4はクラスタ型。スタンドアロン 
 型のITOS-1というのもあった) 
 ITOSのユーザーインターフェイスは、ライン形式とウィンドウ形式の 
 中間のスクリーン形式である。ディスプレイ全体にプログラムとの 
 対話をするためのフィールドを多数配置し、項目を1個入力する度に 
 プログラムとの通信が行われる。むろんETOSのように画面単位で 
 通信する方式も選択可能である。 
 ファイルシステムとしては、順編成ファイル(SEQ)、索引順編成ファイル 
 (ISAM)、相対編成ファイル(REL)、複数索引順編成ファイル(MIX)のほか 
 待機区分編成ファイル、待機結合編成ファイル(QL)という2種類のライブラリ 
 形式のファイルをサポートしている。階層状のディレクトリはサポート 
 されない。 
  
 仮想記憶は一般的なページ方式ではなく古いセグメント方式であったため 
 事実上仮想記憶は使い物にならなかった。そのため全てのプログラムを 
 実記憶に置くか、古典的なメモリー・オーバーレイの手法を使わざるを 
 得なかった。オーバーレイはトリー構造が使用できた。 
 ITOSは全てのプログラムを基本処理装置(BPU)上で実行し、端末は入力と 
 結果表示だけを担当する。またひとつの端末から何本ものタスクを走らせ 
 ることができた。このタスク数の制限はそのBPU上で許された数まで可能 
 である。たとえばBPU上で30本までプログラムが走らせられるように設定 
 した場合、30個の端末で1本ずつプロクラムを実行してもよいし、1個の 
 端末で30本のプログラムを実行してもよい。 
  
 ここで各プログラムは基本的にBPUの資源だけを使用して動くので、多数 
 のプログラムを走らせたり、多数の端末を接続するためには大量のメモ 
 リーを搭載する必要があったが、このメモリーがものすごく高価であっ 
 た。2Mとか4M増やすのに100万単位のお金が必要であった。このメモリー 
 は同時期のパソコン用のメモリー(2Mが5〜10万円くらいの時代)からすると 
 数桁反応の遅い、古典的なメモリーであったので、あんな遅いメモリーは 
 いまどき生産していないから高いのだろう、としばしばユーザーから 
 陰口をたたかれた。 
  
 ただし、後のバージョンではかな漢字変換程度の作業は端末側にやらせる 
 方式に移行した。また端末側で一部のプログラムを実行させる分散処理 
 的な手法もメーカー提供のソフトでは出てきたが、一般のソフトハウス 
 にはAPIが公開されなかった。 
 言語処理系としては事実上、COBOLのみである。簡易言語のSMARTや開発 
 支援システムのIDLというのもあったが、保守性がよくなかった。特に 
 SMARTは最初に作る手間と修正する手間が、ほとんど変わらなかった。 
 IDLはものすごくメモリーを食う上に、ものすごく遅かった。アセンブラ 
 は日本電気の外部には公開されていなかった。 
 ITOSのCOBOLは下位のオフコンであるN6300系のNTOS-COBOLや、多機能 
 パソコンN5200のPTOS-COBOLと親和性が高く、わずかな修正で移植する 
 ことができた。 
  
 ITOSのデータベースはMIXファイルで実装されていた。そのためほとんど 
 リレーショナル・データベースのように使えるのに、リレーショナル 
 とは思えないほど超高速であった。 
  
 ITOSの魅力のほとんどは、このデータベースの異常なまでの速さにあった。 
 当時、どこのメーカーのショールームを見に行っても、あの速度でデー 
 タベースが反応するマシンは見なかった。当時 System3100上のITOSの 
 データベースで2分で更新が終わる処理を、そのままDECのミニコン上 
 のデータベースで組んだら2時間たっても処理が終了しなかった。 
  
 ITOS-COBOLは計算式をコンパイル時に解釈せず、実行時にインタプリタ的 
 に解釈しながら計算するという、不思議な方法を取っていた。このため 
 計算処理が、CPUのスペックに比べて、異様に遅かった。私はあるとき 
 同じ計算を32ビットマシンである System3100と、8ビットマシンである 
 任天堂のファミコンにやらせたところ、ファミコンが数秒で答えを出した 
 のに、System3100は数分かかったことがある。 
  
 またITOSは32ビットマシンのOSであるのに、ITOS-COBOLは64KBを越える 
 データが取り扱えなかった。しかもデータを64KB境界の近くで配置する 
 時に、配置しそこねるバグがあり、これはメーカーに何度も指摘しても 
 いっこうに改まる気配がなかった。このため、64KB境界付近には使用し 
 ないダミーのデータを定義するという、面倒な回避策を取っていた。 
 ITOSは今はもう博物館の中のOSであろうが、欠点をうまく避けながら使え 
 ば、なかなかいい性能を示す、優秀なOSであったと思う。 
 →System3100

ITRON (Industrial TRON) 工業制御用のTRON
ITS (intelligent Transport Systems) 高度道路交通システム。道路情報  の案内や混雑のガイドのレベルから、走行支援システム、自動運転システ  ムまでを目指している。
ITU (International Telecommunication Union) 国際電気通信連合。  ITU-T(旧CCITT)などの上部機関で、国連の管轄になっている。1934年に  発足したもので、本部はジュネーブ。傘下の組織に ITU-T(旧CCITT),  ITU-R(旧CCIR), ITU-D(開発部門)などがある。
ITU-R (ITU Radio communication Sector ?) ITU無線通信セクター  元のCCIR。無線通信の標準化を行っている。
ITU-T (ITU Telecommunication Standardization Sector) ITU-TS とも。  ITU電気通信標準化セクター。  元のCCITT。通信関係の標準化を行っている。    →Vシリーズ
iTune アップルが運用する有料音楽の管理システム。  著作権管理されている音楽CDから楽曲をMP3形式で取り込むことが  できるほか、iTune Storeで販売されている音楽をダウンロードして  管理することもできる。当初はMacintosh版のみであったが2003年10月  からWindows版も配布されるようになった。  →iPod
IUD (Intra-Uterine Device) 子宮内避妊リング
Ivy_Bridge インテルのマイクロアーキテクチュア。  SandyBridgeの改良版といわれる。
I_wanna_hold_your_hand戦略 LinuxCare社が取っている営業戦略で、ソフ  トウェアは基本的にフリーであるとして、サポートにより収益をあげてい  こうというもの。今後のソフト会社のありかたのひとつ。