IPアドレス枯渇問題 IPアドレスは32ビットのアドレスであるが、32ビット 
 で識別できる端末数は単純計算しても42億個で、地球の人口より少ない。 
  
 クラス分けまで考えると、ネットワークの数が 
  
    class A     125個 (1-126から10を外す) 
    class B   16,240個 (128-191で64×254から16個を外す) 
    class C 2,080,512個 (192-223で32×256×254から256個を外す) 
  
 ということになり、どう考えてもこれは近い将来、完璧に足りなくなる。 
 そこでこの対策としてNATIPマスカレードのような技術でネットワ 
 ーク内と外とでIPアドレスを変換する方法、CIDRの考え方によりクラス 
 という考え方自体を廃してもっと柔軟な個数割当てを実施すること、 
 また根本的にIPアドレスを増やす=IPアドレスver6への移行などの動きがある。 
 (足りない!!という話は5年前からあるのだが、現在はLAN内でプライベー 
 トアドレスを使用する方式が普及したため、とりあえず小康状態である) 
  
 →NAT,IPマスカレード,TUBA,CATNIP,SIPP

IPアドレスver6 現在のIPアドレスのシステムはver4であるが、現在ver6  への移行が進行中である。ver6対応の機器は基本的にver4のパケットも  ver6のパケットも処理できるように作られている。    略してIPv6またはIPng(next generation)と書かれる。    ver6の強化の要点は下記の通り  (1)IPアドレスの長さ     IPアドレスを128ビットに拡大する。      Format Prefix    0000 0000  予約済み    0000 001   NSAP割当用    0000 010   IPX割当用    010     プロバイダベースのuni-cast    100     uni-cast    1111 1110 10 ローカルリンク用    1111 1110 11 ローカルサイト用    1111 1111  multi-cast   ここで、uni-castとは、そのIPアドレスが唯一つの端末に対応するもの   で、multi-castとは端末のグループに対応するもの。multi-cast用のIP   アドレス宛てのパケットはそのグループの全ての端末が受信する。      ver6ではこの他、any-castというものも定められている。これもグルー   プに対応するものだが、そのグループ内のどれかひとつの端末が受信す   る。any-castはアドレスの形式だけでは uni-castと区別が付かない。   端末側の設定による。  (2)パケットの伝送路を指定可能     現在のインターネットの仕組みでは、パケットの送信元から受信先へ   パケットは伝言ゲームで伝えられていくので、どこを通っていくかは   分からない。これに対してver6では、送信元はデータの遅延が発生し   ていたらそこを避けたり、信頼性が低いとみたサイトを回避してパケ   ットを伝達するよう、経路を指定することが可能である。  (3)セキュリティ機能   ver6ではセキュリティのための2つの機能をサポートする。ひとつは   認証ヘッダーで、送信元が一定のアルゴリズムで計算した値をパケット   に添付して送り、受信先で同様の計算を行って、結果が一致しなかった   ら、このパケットは伝送中にエラーにより損なわれたとみなして廃棄さ   れる。      もうひとつは暗号化機能で、指定した認証ヘッダーと一致しない限り、   中身を解読できないようにすることが可能である。これによりパケット   の傍受を防止できる。    (4)モバイル対応機能     携帯端末のユーザーが出先などで自分の本来のIPアドレスを使用したい   場合の対応である。      得意先のサーバーから一時アドレスを発行してもらい、それを自分の会   社のサーバーに通知することにより、自分の本来のアドレスからそこへ   一時的に宛先がリダイレクトされる。      この機能により、IPアドレスによりアクセス制限のあるサイトにも出先   から普通通りアクセスすることができる。
IP接続 (IP connection) コンピュータをTCP/IPを使用してインターネット  に接続すること。基本的にはダイヤルアップIP接続と常時IP接続の  2通りの方法がある。    現在日本のほとんどのインターネットユーザーはプロバイダを利用した  ダイヤルアップ接続をしているが、ヘビー・ユーザーや企業ユーザーでは  OCNODNなどの専用線による常時IP接続も利用されている。    →UUCP,プロバイダ,OCN,ADSL
IPフォワード (IP Foward) 複数のネットワーク・インターフェイスを備え  たホストにおいて、一つのインターフェイスにより受信したパケットを  他のインターフェイスに再送出すること。ファイヤーウォールなどで  使用されている。
IPフラグメント (IP fragment) TCP/IPネットワークにおいて、長いデータ  を送信する時に自動的に細かく分解して、受信側で再度組み立てること。
IPマスカレード (IP masquerade)  NAPTともいう。ひとつのIPアドレスを複数の端末で利用する方法の代表。  同様の手法にNATというのもあるが、NATでは同時にインターネットに  アクセスできるのは1台だけに限られる。    IPマスカレードの場合、複数の端末からのデータをポート番号で分けて  しまう。ポート番号というのは本来、ひとつの端末の中で、そのパケット  をどのプログラムが取り扱うのかを識別するための番号である。普通は  21がFTP, 25がSMTP, 80がWWW などと決められている。  IPマスカレードでは、各端末からのパケットを空いているポート番号を付  けてネットの外側へ送り出す。そしてネットの外側から来たパケットは  ポート番号を見てどの端末向けかを判断し、ポート番号を普通の80に直し  て、その端末向けに送り出すのである。    この仕組みにより、LAN内の複数の端末が同時にインターネットを使用す  ることができる。