IPアドレス (IP address) インターネットなどで、コンピュータを識別する 
 住所。32ビットの数値で、8ビット単位で切って、198.143.153.188のよう 
 に表現する(標準ドット表記)。現在のバージョンは 4 
  
 IPアドレスは世界中で唯一のものでなければならない。そこで、LAN内で 
 プライベートアドレスを使用したい時は下記のものを使用することが推奨 
 されている。 
  
 192.168.0.0/16 (192.168.0.0〜192.168.255.255) (256個のclass C) 
 172. 16.0.0/12 (172. 16.0.0〜172. 31.255.255) ( 16個のclass B) 
 10.  0.0.0/8 ( 10. 0.0.0〜 10.255.255.255) ( 1個のclass A) 
 このほか、特別なアドレスとして、下記のものがある。 
 127.0.0.1  サーバーが自分自身を表すループバックアドレス 
  
 なお、IPアドレスでは通常インターネットを使用する時覚えにくいので 
 http://www.ffortune.net のようなURLを使用し、これをDNSサーバー 
 で IPアドレスに変換している。 
  
 →URL,DNS,サブネット,CIDR

IPアドレスのクラス (class of IP address) IPアドレスを割り振る時に  規模によってその使用範囲が定められている。これは次の5つのクラスに  分けられている。     class 上位bit host部 接続可能端末 アドレス範囲    A  0    24bit  16,777,214  1.*.*.*〜126.*.*.*    B  10   16bit    65,534 128.0.*.*〜191.254.*.*    C  110   8bit     254 192.0.1.*〜223.255.254.*    D  1110  (マルチキャスト用) 224.0.0.0〜239.255.255.255    E  11110  (将来の拡張用に予約)240.0.0.0〜      各々の中で下記はPrivate IP Addressとして使用される。    A  10. 0.0.0〜 10.255.255.255   (00001010     0A  )    B 172. 16.0.0〜172. 31.255.255   (10101100 0001   AC1 )    C 192.168.0.0〜192.168.255.255   (11000000 10101000 C0A8 )     IPアドレスはネットワーク部とホスト部に分けられる。例えば   192.168.32.1というアドレスはクラスCなので、      ネットワーク部24ビット 192.168.32  (そのネットワークの識別)    ホスト部    8ビット      1 (ネット内での端末の識別)     ということになる。つまり、そのネットワークには254個の端末が存在で   きて、192.168.32.1〜192.158.32.254 で表される。この時192.168.32.0   はこのネットワーク自身を表す。     なおIPアドレスのホスト部が全て0のものはそのネットワーク自身を表す。   また全て1のものはそのサブネット全体へのブロードキャストを表す。   したがって例えばクラスCのネットワークでは実際には1〜254までの254   個のIPアドレスしか使用できない。     OCN Economyなどでは、IPアドレスを16個単位で切り売りしている。   これはOCN側のDNSサーバーによって、ネットワークを4ビット単位で   サブネットに分割しているのである。このようなネットワークを   「クラスC未満のネットワーク」という。     Windows NT や Macintosh などの一部の古いDNS設定ツールでは、この   クラスC未満のネットワークに対応していないものもある。OCNや同様の   サービスを利用する人は、その提供会社のFAQなどを参考に設定を行う   必要がある。  なお、クラスDのIPアドレスとしては下記のようなものがある。   224.0.0. 1 サブネット上の全てのホスト   224.0.0. 2 サブネット上の全てのルータ   224.0.0. 4 すべてのDVMRPルータ   224.0.0. 5 すべてのOSPFルータ   224.0.0. 9 すべてのRIP2ルータ   224.0.0.13 すべてのPIMルータ   224.0.0.14 すべてのCBTルータ   224.0.1. 1 Network Time Protocol  →CIDR
IPアドレス枯渇問題 IPアドレスは32ビットのアドレスであるが、32ビット  で識別できる端末数は単純計算しても42億個で、地球の人口より少ない。    クラス分けまで考えると、ネットワークの数が       class A     125個 (1-126から10を外す)     class B   16,240個 (128-191で64×254から16個を外す)     class C 2,080,512個 (192-223で32×256×254から256個を外す)    ということになり、どう考えてもこれは近い将来、完璧に足りなくなる。  そこでこの対策としてNATIPマスカレードのような技術でネットワ  ーク内と外とでIPアドレスを変換する方法、CIDRの考え方によりクラス  という考え方自体を廃してもっと柔軟な個数割当てを実施すること、  また根本的にIPアドレスを増やす=IPアドレスver6への移行などの動きがある。  (足りない!!という話は5年前からあるのだが、現在はLAN内でプライベー  トアドレスを使用する方式が普及したため、とりあえず小康状態である)    →NAT,IPマスカレード,TUBA,CATNIP,SIPP
IPアドレスver6 現在のIPアドレスのシステムはver4であるが、現在ver6  への移行が進行中である。ver6対応の機器は基本的にver4のパケットも  ver6のパケットも処理できるように作られている。    略してIPv6またはIPng(next generation)と書かれる。    ver6の強化の要点は下記の通り  (1)IPアドレスの長さ     IPアドレスを128ビットに拡大する。      Format Prefix    0000 0000  予約済み    0000 001   NSAP割当用    0000 010   IPX割当用    010     プロバイダベースのuni-cast    100     uni-cast    1111 1110 10 ローカルリンク用    1111 1110 11 ローカルサイト用    1111 1111  multi-cast   ここで、uni-castとは、そのIPアドレスが唯一つの端末に対応するもの   で、multi-castとは端末のグループに対応するもの。multi-cast用のIP   アドレス宛てのパケットはそのグループの全ての端末が受信する。      ver6ではこの他、any-castというものも定められている。これもグルー   プに対応するものだが、そのグループ内のどれかひとつの端末が受信す   る。any-castはアドレスの形式だけでは uni-castと区別が付かない。   端末側の設定による。  (2)パケットの伝送路を指定可能     現在のインターネットの仕組みでは、パケットの送信元から受信先へ   パケットは伝言ゲームで伝えられていくので、どこを通っていくかは   分からない。これに対してver6では、送信元はデータの遅延が発生し   ていたらそこを避けたり、信頼性が低いとみたサイトを回避してパケ   ットを伝達するよう、経路を指定することが可能である。  (3)セキュリティ機能   ver6ではセキュリティのための2つの機能をサポートする。ひとつは   認証ヘッダーで、送信元が一定のアルゴリズムで計算した値をパケット   に添付して送り、受信先で同様の計算を行って、結果が一致しなかった   ら、このパケットは伝送中にエラーにより損なわれたとみなして廃棄さ   れる。      もうひとつは暗号化機能で、指定した認証ヘッダーと一致しない限り、   中身を解読できないようにすることが可能である。これによりパケット   の傍受を防止できる。    (4)モバイル対応機能     携帯端末のユーザーが出先などで自分の本来のIPアドレスを使用したい   場合の対応である。      得意先のサーバーから一時アドレスを発行してもらい、それを自分の会   社のサーバーに通知することにより、自分の本来のアドレスからそこへ   一時的に宛先がリダイレクトされる。      この機能により、IPアドレスによりアクセス制限のあるサイトにも出先   から普通通りアクセスすることができる。