DVD CDの後継として事実上の標準となった光ディスクである。 
 名称に関しては初期の段階ではビデオの記録用途として認識されていたため 
 Digital Video Disc の略で DVD とされた。しかし後にビデオ以外にも使用 
 することが多いのでその名称は適切ではないとするものの、DVDという略称が 
 既にかなり普及していたため、Digital Versatile Disc (デジタル多用途円盤) 
 の略で DVD ということになった。しかし結果的にその名前も公式には認定 
 されず「DVD」というのが略称ではなく正式名称となった。 
 現在出回っているDVDのメディアをディスクタイプで大雑把に分類すると 
 下記のようになる。 
 DVD-ROM(広義), DVD-R, DVD-RW, DVD-RAM, DVD+R, DVD+RW 
 この内DVD-ROMは、記録するフォーマットによりDVD-Video, DVD-Audio, 
 DVD-ROM(狭義)に分けられる。 
  
 またDVDの記録・再生用の機器については、主として下記のものがある。 
 DVD-ROM(装置), DVD-R/RW, DVD+RW/+R, DVD-RAM/R, DVD-Multi 
 詳しい話はこの後の各項で述べる。 
 なお中国はこのDVDの対抗規格として2003年にEVDを発表した。 

DVDの歴史 DVDは1990年代初期から「次世代光ディスク」として多くのメー  カーが競争で開発を進めた。そのうち統一規格制定の気運が高まるが、  1995年初、CDの開発元であるSonyとPhilipsがCDとの互換性の高いMMCD  (Multi Media Compact Disc)の規格を策定、それに対して日立,パイオニア,  東芝,松下,MCA,トムソン,タイムワーナーの7社はSD(Super Density disc)  の規格を策定して陣営はまっぷたつに割れてしまった。しかし早くDVDの  規格を確定されたい映画界の強い意向を受けて両陣営は歩み寄り、両者の  規格を折衷させ、MMCDの変調方式とSDの張合せ方式を利用した新しい規格  であるDVD規格が1995年末にまとまることとなった。  当初のDVD規格は工場で記録してしまう方式のみで消費者のレベルでこの  高密度記録媒体を自分のデータを書き込むために使うことはできなかった  が、1997年になって一度だけ書けるDVD-R, 何度でも書き換え可能なDVD-RAM  の規格が定まる。DVD-Rは書き込みフォーマットさえ合わせれば普通の  DVDプレイヤー(プレステ2を含む)でも再生できるメディアが作れることと  大事なデータの誤消去の心配が無いのが利点、逆にDVD-RAMはMOの感覚で  日常的に読み書きするメディアとして使用できるのが利点であった。  1999年になるとDVD-Rの延長で書き換え可能なDVD-RWが登場する。しかし  DVD-RWで記録したメディアは反射率の問題で一部のDVDプレイヤーで再生  できなかったため、DVD-RWに代わる規格として一部のメーカーが2001年に  DVD+RWの規格を作成、更に2002年にはそれの誤消去防止用にDVD+R規格も  作成した。  結果的に書き換え可能なDVDが、DVD-R/RW, DVD+RW/R, DVD-RAM と3系統  5種類に分裂してしまったため、2001年から2002年夏頃まで、どの方式を  選ぶべきか(特にR/RW系かRAM系か)という議論が消費者の間でもかなり議論  され、多くの人が迷いに迷った。そして2002年秋、DVD-R/RW,DVD-RAMの双方  に対応する「夢のドライブ」DVD-Multiが登場してドライブ側の騒動はほぼ  収拾された。
DVDの規格Book  DVDの規格の内+RW/R以外の規格はDVDフォーラムが策定している。  同フォーラムでは下記の規格を BOOK として公開している。  (1)Read-Only-Disc用の仕様    DVD-ROM (通称Book A), DVD-Video(通称Book B), DVD-Audio(通称Book C)  (2)Recordable Disc用の仕様    DVD-R 3.9G(通称Book D), DVD-R for General, DVD-R for Authoring  (3)Rewritable Disc用の仕様    DVD-RAM 2.6G(通称Book E), DVD-RAM 4.7G  (4)Re-recordable Disc用の仕様    DVD-RW  (5)DVD-RAM/RW/R 用のフォーマット仕様    DVD Video Recording, DVD Stream Recording
DVDの構造仕様   DVDは片面か両面かと記録層の数で下記のように分類される。   DVD-5 片面1層  4.7 GB(120mm), 1.4GB(80mm) 映画記録2h   DVD-9 片面2層  8.54GB(120mm), 2.6GB(80mm) 映画記録4h   DVD-10 両面1層  9.4 GB(120mm), 2.8GB(80mm) 映画記録4.5h   DVD-18 両面2層 17.08GB(120mm), 5.2GB(80mm) 映画記録8h   DVD-Rは片面1層で当初は3.95GBであったが現在は4.7GBまで記録できる。   DVD-RWは片面1層で4.7GBである。(3.95GBは無い)   DVD-RAMは片面1層から両面2層まで4種類あり2.6GB〜9.4GB。   DVD+RWは片面1層で当初は3.0GBであったが現在は4.7GBまで記録できる。   DVD+Rは片面1層で4.7GBである。
DVDの次   現在「DVDの次」に来る光ディスクの規格策定作業が進んでいる。   現在のところ下記の2つが有力である。   (1)Blu-ray Disc    Sony,松下,日立,パイオニア,LG電子,ロイヤルフィリップス,    サムスン,シャープ,トムソンの9社が推進している。    片面1層で23〜27GB。現在ソニーが2層化して54GBにする研究を    おこなっている。    なお blue-ray ではなく blu-ray と書く。     (2)AOD    東芝とNECが開発中の光ディスク    Blu-ray Discが現行のDVDと全く互換性がないのに対して東芝と    NECは互換性を維持したものを開発中である。容量は再生専用の    場合で片面1層15GB,2層30GB, 書換可能型で片面1層20GB,2層40GB    となる。
DVDの次の次 DVDの次世代の光ディスクは青色レーザーで開発が進んでいる  わけだが、その次は更に波長を短くして紫外線レーザーになると考えられて  いる。2003年現在既に日立などが業務用に紫外線レーザーの光ディスクを  販売しているが、一般の規格が策定されるのは、blu-rayが製品として完成  したあとになるものと思われる。
DVDの記録装置  DVDの記録用の機器については、主として下記のものがある。  DVD-R/RW, DVD+RW/+R, DVD-RAM/R, DVD-Multi    各々で記録再生できるメディアは下記の通りである。     ○:読み書きOK  P:再生可能  △:再生に多少問題あり ×:再生不可           DVD-RW DVD-R DVD+RW DVD+R DVD-ROM DVD-RAM CD-RW CD-R  DVD-R/-RW ○   ○  △   △  P   ×   ○  ○  DVD+RW/+R P   P  ○   ○  P   ×   ○  ○  DVD-RAM/R P   ○  ×   ×  P   ○   P  P  DVD-Multi ○   ○  P   P  P   ○   ○  ○  DVD±RW  ○   ○  ○   ○  P   ×   ?  ?  DVD-ROM  P   P  △   △  P   △   P  P  DVD-Player △   P  △   P  P   ×   ×  P  プレステ2 ×   P  ×   P  P   ×   ×  P    ※DVD±RWは2002年時点ではまだ未発売である。  ※この表は各メーカーの発表、雑誌の評価記事、ネット上の掲示板系の   情報などを元に構成しましたが、誤りがあると思われる場合は、ぜひ   情報をください。