CRTの周波数 CRTの画面を表示する速度のこと。CRTの画面は上記で説明し 
 たように、1本の走査線が画面全体を走り回って1枚の絵(フレーム)を描 
 いている。このフレームを1秒間に何枚表示するかというのが、周波数 
 (フレーム周波数)である。 
  
 ただし、伝送にかかる時間あるいは電子銃を制御する時間と、残像の維持 
 時間の関係で、ある程度より遅い周波数の場合は、まじめに毎回全画面を 
 走査していたのでは画面がちらついてしまう。そこで、1回目は偶数番目 
 の走査線を走り、2回目は奇数番目の走査線を走る、などということがよく 
 行われる。これを「飛越し走査」(インターレース)と呼んでいる。 
  
 この場合、1回の飛越し走査をフィールドと呼ぶ。垂直復帰は1フィールド 
 ごとに起きることになる。このフィールドの表示速度は「フィールド周波数」 
 で、インターレースが行われている場合、フレーム周波数はフィールド周 
 波数の半分になる。 
  
 日本のテレビ放送ではインターレース方式で1秒間に60枚の画像を送って 
 いるので、フィールド周波数は60Hz, フレーム周波数は30Hz になる。 
  
 近年のCRT製造技術では、実際にはこの伝送されてきた画像を表示する 
 速度よりはるかに速く電子銃を制御することができる。そのため行われて 
 いるのは、半分の走査線を受信した段階で、欠けている走査線を電子的に 
 補間してしまい(要するに勝手にでっちあげる)、インターレースせずに 
 画面に表示する方法である。 
  
 これを行うと、まじめに伝送されてきた通りに表示するのに比べて、大変 
 きれいな画面になる。どこかのメーカーがあたかも最近自分の所がやり出 
 したようなCMを流しているという噂もあるが、この方式のテレビは少な 
 くとも7〜8年前から出ているものである。 
  
 なお、水平走査の速度(1秒間に何本水平線を描くか)を水平走査周波数と 
 もいう。つまり、水平走査周波数はフレーム周波数に走査線の数を掛けた 
 ものである。たとえば、日本のテレビ放送(NTSC)は走査線が525本で1秒間 
 に30フレーム(60フィールド÷2)なので、水平周波数は525×30=15750 で 
 15.75KHz ということになる。 
  
 最近のパソコン用のディスプレイは一般にマルチシンクと呼ばれ、代表 
 的な操作方式の多くに対応しているので問題無いが、昔はパソコン毎にデ 
 ィスプレイの周波数や方式(特にインターレースをするかどうか)が異なり 
 ディスプレイ側も特定のパソコンだけに合わせて作られていたので、たい 
 へんであった。 
 →フレーム

CRTの走査線 CRTディスプレイの表示は実際には多数の線で構成されており  これを走査線という。詳しくはCRTディスプレイおよびCRTの周波数の  項参照のこと。  テレビ放送の場合は、画像を線で送っているため、この走査線の本数が多  いほど美しくなる原理になる。日本の現在のテレビ放送は525本であるが  ハイビジョンは1125本である。  パソコンのディスプレイの場合は、たとえば800×600のディスプレイでは  走査線が600本あることになる。  昔のファミコンの表示は走査線が240本であった。(256の下の16個をパレッ  トに使用したため240になった。当時のハードの価格情勢ではやむを得ない)  現在のプレイステーションなどの走査線は480本である。
CRTのドットピッチ カラーのCRTディスプレイでは3原色に対応した赤・青・  緑の蛍光体を1セットにして、表面に敷き詰めている。このセットの間の  距離をドットピッチという。基本的にはこれが小さいほど、細かく蛍光体  が並んでいるので、くっきりとした画像が表示できることになる。  →シャドウマスク
CRTフィルター CRTの前に取り付ける透明なプラスチックの板のこと。目的  としては、太陽の光が入ってくるような場所で反射光をカットすることに  より画面が見づらくなるのを防いだり、コントラストを上げて見やすくし  たりするのと、目に有害な周波数域の光をカットして、使用者の健康を守  るためである。  ただし、市販の品で実際に健康に効果のある商品はひじょうに少ないとい  われる。気休めの部類に入るものも多いようである。これが流行った頃は  中には取り付けるとコントラストが上がるのではなく単に明度が落ちて、  よけい目が疲れるという粗悪品もずいぶんあった。そういうのに限って  1枚数万円などという結構な値段がした。  最近はCRTディスプレイ自体にそういう加工をするようになったため、余り  使われなくなった。1970年前後には家庭用テレビでもこれが流行ったが、  やはりテレビ自体に加工がされるようになり、商品としては消滅している。
Crusoe Transmeta社が開発したIntelのPentium系CPU互換のRISCチップ。  基本的に低価格モバイル機器用のTM3000系とWindows用のTM5000系に分か  れる。TM3000系は2001年5月現在TM3200が出ていて、このあとTM3300,TM3400  と続く予定である。TransmetaではこのCPU用にMobile Linuxを提供している  が、Windowsが動かない訳ではない。ただTM5000系に比べて貧弱なハードに  なっているのでかなり動作が重たくなってしまうことが予想される。  Windows搭載のノートパソコン向けを想定したCPUがTM5000系で現在TM5400と  TM5600が出ており、2001年中にTM5800が出る予定である。現在TM5400/5600  は180nmプロセスで製造されているがTM5800は130nmになる予定である。  (TM3200は220nm) 更に2002年には「次世代のCrusoe」Crusoe2.0(仮称)が  出るとの話もある。これが Fridayと呼ばれているものなのかどうかは良く  分からない。Fridayでは現行のインテルだけでなくPowerPCSH-4に対  するCMS(以下に説明)も提供されると言われている。  CruosoeはVLIW方式の高速チップである。そのワード(molecule,現在128bit)  が2個の整数演算ユニット、1個の浮動小数点ユニット、メモリ参照ユニット、  分岐処理ユニットによって同時に処理される。  Crusoeのひとつの「売り」はモバイル用に細かい電力制御が行われている  ことである。動作を監視しながら細かく不要な部分の通電を切る仕組みが  入っており、またCPU自体が1.2Vという低電圧状態でも動き続ける設計が  されている(現在普通のノートパソコンのCPUは3.3Vで動作している)この  技術を longrun というが、次世代のCrusoeではノートパソコンのトラック  ボールの動きを利用して発電し電気自体を作り出す shortrun も取り入れ  られるとのことである  CrusoeがインテルのCPUをエミュレートする仕組みはCMS(Code Morphing  Software)と呼ばれるものである。VLIWで動作するRISCチップが狼とすれば  CMSは羊の皮であり、このファームウェアによってCrusoeはPentiumに  変装するのである。  CMSは要するにPentium用の命令を読みとってはどんどんCrusoeの本来の  命令に変換していくものである。いったん変換した結果はキャッシング  されており、すぐに同じ命令が来た時にはそのキャッシュの結果を使用  するので再度変換することはない。またCrusoeではプログラムの大部分の  実行時間はそのプログラムの中のほんの僅かな部分のコードが占めている  という考えから、何度も使用される部分を優先してキャッシュに保存して  おくような制御が行われている。  Crusoeの最初の製品は2000年に発売され、当初多くのメーカーが採用の意向  を表明したが、IBMのように土壇場になって見送ったところもある。実際の  製品に搭載された評価であるが、搭載されたパソコンが発売された後になっ  てから重大なバグが見つかり無償交換で対応するためになるなど、いきなり  つまづいたこともあり、評価は芳しくない。ただみんな期待しすぎた面も  あるであろう。    実際には今後、AMDのAthlonと並ぶ大手Intel互換チップへと成長していく  可能性は充分ある。  →Efficeon