2ch ひろゆき氏が運営するWWW上の巨大な掲示板。 「にちゃんねる」と 
 読む。「にちゃん」と略して言う人も多い。 http://www.2ch.net 
 個人運営のサイトであるにも関わらず、国内WWWアクセスランキングの 
 BEST10に入っており、その動向と行く末が注目されている。頻繁に利用 
 している人の総数は恐らく200万人ほどと推測され、コミュニケーション 
 サイトとしてはmixiと並ぶビッグ2である。 
 「2ch」という名前は同様の掲示板システム「あめぞう」というのがあり 
 そこから避難して来た人たちの手により生まれたサイトだからである。 
 初期の段階ではプロバイダの腹借りで運用されていたがあまりのアクセス 
 の多さにプロバイダ側が悲鳴をあげ出ていってくれるように頼み、結局 
 ひろゆき氏は自分でサーバーを立ち上げてしまった。巨額の運営費がかか 
 っているはずだが、今のところ広告収入と2chビューワの収入により 
 何とかカバーしているもよう。 
 2chはあめぞうと同様のマルチスレッドのオートフロートシステムを 
 採用しており、2chの賑わいに刺激されて同様のインターフェイスのBBSを 
 提供しているサイトは最近多い。このシステムはあめぞうが発端である 
 にも関わらず現在多くの人が「2ch型」と呼んでいる。 
 マルチスレッドというのは多数の会議室(2chではスレッドと呼ぶ)を並べて 
 見ることのできるシステムで、オートフロートというのは会議室の中で、 
 最後に書き込みがされた会議室が一番上に表示される仕組である。また 
 このメイン表示画面においては各会議室の書き込みはその会議室の趣旨を 
 記述した1番目の発言と最近の10〜20個程度の発言(個数はその掲示板の 
 設定による)が続けて表示されるようになっていて読みやすい。また 
 2chでは一部のを除いてそのスレッドを利用者が自由に作成すること 
 ができるようになっている。 
 NiftyServe型の掲示板は未読管理されているため、いつも読んでいる 
 掲示板ならよいが久しぶりに行った時に大量の未読が表示され大変で 
 あるし、先頭の発言が見えなくなるのでその掲示板の趣旨は別のところに 
 書いておかざるを得ない。またtcup型の掲示板は書き込んだ順序と逆に 
 表示されるため、書き込みサイクルが速くなると、かなり読みにくくなる。 
 2ch型の掲示板はこれらの欠点を改善したひじょうに優秀なシステムである。 
 2chのもうひとつの特徴は匿名性にある。ユーザー認証やハンドル設定の 
 義務がないので、特に真実を叫びたい人や正論・本音を書きたい人は 
 自分の身分を隠して書き込むことができる。ただしIPアドレスは記録され 
 ているので、犯罪性のある書き込みがあった場合は、警察からの要請と 
 接続プロバイダ側の協力とで書き込んだ本人は特定される。過去に 
 そういう形での逮捕例がいくつかある。 
  
 2chに書かれている内容は玉石混淆(但し99.95%くらいは「石」のほう)で、 
 その中から正しい内容の情報を読みとるにはある種の勘と経験が必要で 
 ある。中にはリーク情報もあるがウケを狙ったイタヅラも多い。しかし 
 それが全て許容されてしまうのが2chの風土である。従ってここは決して 
 初心者に優しい掲示板ではない。普通のサイトの掲示板のように 
 「初めまして云々」の挨拶は全く不要であるし、すれば「うざい」としか 
 思われない。質問しても親切に誰かが教えてくれることを期待しては 
 いけない。特にそのスレッドの趣旨と違うことを書き込んだりすれば 
 「逝け」「氏ね」(あの世に「行け」「死ね」の当て字)などといった 
 手荒い誹謗中傷の嵐にさらされることになる。但し書いている方も別に 
 怒っている訳ではないので、このような言葉を返されても全く気にする 
 必要はない。また面白がってウソを教える人も多い。 
 2chには常連の人たちが厨房,消防と呼ぶ、訳の分からない書き込み 
 をしたり、死体画像のURL、ブラクラのURLなどを貼り付けたり、意味の 
 ない文字列やAAを何十個も何百個も延々と書き込む困ったユーザーがいる。 
 (厨房・消防は中坊・小坊の当て字で、つまり中学生・小学生、転じて 
 大人になりきってない困ったちゃんという意味) 
 しかし多くの常連の人が考えていることは、彼らがそれでストレスを解消 
 して、犯罪などに走らずに済んでいるのなら、それだけで2chの存在意義 
 は充分あるのではないかということである。従って彼らの行為に対する 
 常連の態度は「一切無視」である。2chではこのような行為に対して 
 「やめて下さい」とか「どういうつもりですか?」などといった非難する 
 言葉は発せられない(時々初心者と思われる人が反応していることもある)。 
 反応すれば厨房・消防は自分の言葉に反応があったことを喜び、更に調子 
 に乗って荒らしまくるからである。 
 そしてこのような荒らしの後は、ただ「削除人」と呼ばれるスタッフが 
 通報者からの報告に基づき、黙々とその書き込みを削除していくだけである。 
 2000年5月に起きた西鉄バスジャック事件では犯人の少年が犯行の直前に 
 2chに犯行予告の書き込みを行ったことが話題になり、そのあと半月ほど 
 2chのあちこちの掲示板がビジーでアクセスできない状態に陥った。その 
 後、ひろゆき氏が頑張ってサーバーを増強し、ビジーは解消されたが、 
 その頃を境にして2chの収容人員は明らかに限度を超してしまっている。 
 ボランティアの削除人たちの目もなかなか行き届かなくなってきており、 
 2chは今のままいくと巨大な恐竜のように機能マヒに陥っていく危険もある。 
 この2chが万一潰れてしまった場合、そこに収納されていた「厨房・消防」 
 たちが、どこに出ていくのかと考えると、とても怖い。 
 →電子掲示板

2chの危機 2001年9月に起きた、2ch閉鎖の危機。  当時2chは全ての掲示板をBIG-Serverというレンタルサーバー会社のサーバーで  利用していたが本来ならかなりの金額をサーバー会社に払わなければならない  所をBigServerの好意により、BigServerが2chに優先的に広告を出すことで、  この料金を免除してもらっていた。  ところでサーバー会社はそこで管理しているサーバーをインターネットの  バックボーンと接続するのに、データ転送量に応じた料金を支払っている。  その転送量があまりにも増えすぎてBigServer側がとても負担できない金額  (月額約600万円)になってしまったのである。  そこでBigServer側は2chに何とか転送量を今の3分の1程度まで減らして欲し  いと要請。そこで2chはやむを得ず、転送量の多い板(モー娘。板など)を  一時閉鎖するに至ったが、2chの危機らしいときいた人たちからのアクセス  が集中。転送量は思ったほど減らず、更にかなりの板の閉鎖に追い込まれて  しまう。    その時立ち上がったのがUnix板の人達である。転送量を減らしたいのなら、  サーバーからブラウザへデータを圧縮して転送すればいい、という提案が  なされた。実は大半のブラウザには元々圧縮して転送されてきたデータを  復元して表示する機能が入っているのである。更にはHTTPのヘッダーに  last-update を入れることで、ブラウザがこれをチェックして自分が持って  いるデータと比較して変更が発生していなかったらデータは要求しない  ようにして、無駄なリロードの大半を排除した。また他に細かいことでは  あるが発言の表示形式を見直して(日付の年をカットしたり「名前」とか  「投稿日」などといった題字の省略)、固定表示の部分の文字数を減らした。    この新しい方式を採用したサーバープログラムの元では、転送量が以前の  10分の1以下になり、利用者側でも、転送量が小さいため、以前よりずっと  速く表示されるというメリットがもたらされたのである。これによって  2chの閉鎖の危機は回避され、閉鎖されていた全ての板が元通り復帰した。    この事件に関して、BigServerに対して批判的なグループは、この「危機」  は多分にBigServer側の自作自演の部分もあり、実際確かに転送料は凄まじ  かったにしろ、これを契機に2ch自体を有料サービスに移行させようとして  いたのではないか、と疑ったりしている人達もある。    →オイスタープロジェクト