遺伝 (いでん, inheritance) オブジェクト指向プログラミングにおける 
 概念で、親子関係にあるオブジェクトやクラスで、親の性質が子に 
 伝えられること。 
 例えば「従業員」というクラスと「パートタイマー」というクラスを考えた 
 場合、従業員に適用される性質の大部分がそのままパートタイマーに適用 
 できるので、「パートタイマー」のクラスを記述する場合、遺伝される性質は 
 いちいち記述する必要はない。 
  
 →オブジェクト指向

移動辞書法 (slide dictionary method) データの圧縮の基本的な手法の  ひとつ。データの中に以前も出てきた文字列が出てきた時「何文字前から  何文字コピーせよ」と書いておくことでスペースを節約するもの。
移動体通信 (いどうたいつうしん, mobile communication) 移動する端末  との通信。通信の少なくとも片方が移動体である場合に、移動体通信という。    但し船舶無線・航空無線などは定義的には移動体通信だが通常この分野  には入れない。またトランシーバーやポケベルもこの分野には入れない。  日本では移動体通信と呼ばれるものは最初1979年の自動車電話から始まった。  当時の自動車電話は契約時に高額の保証料を取られる上に、高額の基本料金に  国際電話なみの通話料がかかるものでこれを持っていることは、即お金持ちの  象徴であった。  その後1985年に肩に掛けて使用するショルダーホンが開発されたが1987年に  小型化されて携帯電話と呼ばれるようになる。しかし一般に普及し始める  のは1991年に発売されたmovaからであろう。    1995年にはPHSのサービスが始まり、それに刺激されて携帯電話の料金が  どんどん値下げされ、この年は携帯電話普及元年となった。movaまではそれ  を持つのは限られたエグゼクティブという感じであったのが、この年以降は  携帯にしろPHSにしろ普通の持ち物となる。    特に1999年3月に広末涼子を起用した「君の携帯の番号教えてよ」というCMが  話題になって以降は大学生以上は携帯、高校生はPHSを持つのが普通という  感覚になり、その傾向は年々低年齢化していって2003年現在では小学生でも  PHSや携帯を持っているのは珍しいことではなくなっている。    移動体通信の技術自体も、主流の携帯電話では当初のアナログ方式からPDC  方式のデジタル、そしてW-CDMA/CDMA2000へと進化してきており、データ  通信の速度もアナログ時代に2400bpsで不安定な通信をしていた時代から  デジタルになって9600bpsで安定した通信ができるようになった時代、そして  CDMA2000 1xで144Kbps,更にはCDMA2000 1xEvDOで2.4Mbpsのブロードバンド  携帯、と格段の進歩を遂げてきた。    一方すっかり傍流となったPHSも当初からデータ通信の速度に限っては携帯  を上回っていたものの移動しながらの通信に弱いなどの弱点があったのが  H"の登場で格段に安定した通信環境が得られるようになり、また電話として  の形をしていないパソコンのデータ通信専用のカード型端末が普及したこと  から、少なくともブロードバンド携帯が普及していくまでは生きながらえる  ものと思われる。  なお移動体通信の中で一時は消滅かと思われたものの最近復活してきたものに  イリジウムがある。これについては同項参照。
イニシエータ (initiator) SCSIのバス上でコマンドを発行する側。受取る  側はターゲットという。通常はパソコンに装着されているSCSIホストボード  がイニシエータであり、ハードディスクやスキャナがターゲットである。
イニシャライズ (initialize) =初期化
イニシャル・キャピタル (initial capital) 欧文の書籍で、節の先頭の文字  を大きく(しばしば装飾文字で)印刷するもの。Initial Capital には色々な  形式がある。     raised initial 文字の底辺は同じで字体が少し大きいものを使う場合   dropped initial 数行分のエリアを取って文字を描いたもの   hanged initial 文字が左端から飛び出しているもの
イニシャルコスト (initial cost) =初期費用
イニット =Init
イネーブラ (enabler) →システム・イネーブラ
イネーブラ (enabler) PCカードをパソコンで利用できるようにするため  のソフトウェア。ソフトウェアの階層で言うと、PCカードのハードウェアを  直接見ているのがソケットサービス、それと接しているのがカードサービス、  そしてそれとOSとの橋渡しをするのがイネーブラ(カードサービスイネーブラ)  である。
イベント (event) できごと。特にMS-WindowsやMacintoshなどのWindow型の  環境におけるプログラミングでは、「キーが押された」とか「マウスが動いた」  とか「一定時間何も操作がされていない」などといった情報が、イベントと  してプログラムに渡されるようになっている。
イベント駆動 (いべんとくどう, event driven) MS-WindowsやMacintoshなどの  ウィンドウ型の操作環境におけるプログラミングにおける基本的な手法。    それ以前のコンソール型の操作環境や、スクリーン型の操作環境では  プログラムが動作に必要な指示を利用者に尋ね、それに利用者が答える形で  処理が進行していた。    これに対してイベント駆動の場合は操作の主体は利用者側にあり、利用者が  何かの指示をしたら、プログラムはそれに応える必要がある。それまでの  考え方と主客が完全に逆転したわけである。    利用者からの指示はマウスなどのポインティング装置とキーボード  また音声入力などによって行われ、どういう指示がされたらどういう行動  をするのかというのをプログラムしていく必要がある。    そのためこの環境では、コンソール型のプログラムではあり得たような、  極めて小さなプログラムは存在しえず、全てのプログラムは最低限の利用者  の基本的な指示に対する処理をきちんと書かなければならないが、これを  まともに書くとのはとても大変である。Windows2.xやKanziTalk6.x時代は  実際に全部書いていたのだが、現在ではクラスライブラリを活用して  作業量を減らすことができるようになった。    ただし一般にクラスライブラリは非常に膨大なので、どういう場面でどの  クラスが使えるか、そしてそのクラスはどのように操作することができる  かを把握するには、どんなに優秀な人でも数ヶ月はかかる。
違法コピー (いほうこぴー, illegal copy) ソフトウェアや音楽データ・映像データ  などを著作権を侵害して複製すること。    これにはソフトウェアなどの配布に使用されているメディア自体をまるごと  コピーする方法と、利用に差し支えない範囲でデータ形式を変換して複製する  方法とがある。  違法コピーが行われる理由は次の4点に集約される。  (1)そのソフトが高価であるため、経済的に買えない人や会社で予算が取れない    人たちが違法にコピーして利用している場合  (2)そのソフトの入手方法が面倒であったり、入手に時間がかかるため、    早く手に入れたいから違法にコピーする場合。この場合、正規に入手でき    たら違法にコピーしたデータは廃棄する人が多いと考えられる。  (3)映画の公開前やアルバムの発売前、また雑誌や書籍の発売前に、少しで    も早くその情報が知りたい熱心なファンが、何かの縁で早く入手した人    (俗に神と呼ばれる)から違法にコピーしてもらう場合。ただ彼らの    大半は実際に発売されたらその商品をちゃんと買っているものと思われる。  (4)コピープロテクトが掛かっているソフトや音楽の配布されているメディア    が劣化や破損によって使えなくなるのに備えてコピーを取る場合。また、    CDからしか利用できないようになっているソフトが不便なので裏技的な    方法でディスクにコピーして使用している場合    (4)についてはほとんどの著作権者はあまり問題にしないのではないかと  思われる。個人用の複製が簡単にできないようにし禁止をうたっているのは  コピーした媒体を他人に渡す人が時々いるからである。  (3)については(対応する時間がもったいないため??)出版社などによっては  ある程度目をつぶっているとしか思えない所もある(情報交換が行われている  大手サイトの掲示板のアドレスが明らかに多くの人により通報されているのに  削除要求も行われていない)が、権利意識の強い映画や話題の本などの場合は、  見せしめとして損害賠償請求などに発展する場合もある。  (2)については近年のインターネットショッピングの普及で徐々に問題が解消  されてきつつある。音楽データに関しては今後iTuneなどのダウンロードに  よるノンパッケージ販売の普及でほぼ解消していくであろう。書籍に関しても  Amazon,BK1,紀伊国屋,などの通販サイトが売筋商品なら1〜2日以内に  配達してくれるようになったことでかなり問題は解決してきた。  (1)が常に最も問題とされる点である。ただ違法コピーの率が非常に高かった  1990年前後から比べると、ソフト自体の値段が大幅に下がってきたことから  本当に貧乏で買えない人はかなり減少して来ているものと思われる。また  フルバージョンは高価なままのソフトでもチューンダウンした廉価版を  併売してくれるソフトメーカーもあり、個人で違法コピーする人の「率」は  この10年で大幅に減少したものと思われる。    著作権を持つソフトメーカー側にしても問題にしているのは貧乏な個人より  本来ちゃんと買うお金があるはずの一般企業が、経費節減目的で大量に違法  コピーしている問題である。これにはかなり神経をとがらせており、近年  実名報道を伴う告発も多数行われている。内部告発も多い。  (なお時々見せしめ目的で個人が摘発されることもあるので注意)    かなり絶対数としては減ってきたが、まだまだ企業の中間管理職の中には、  ソフトはコピーして使うのが当然とかソフトに金を出すなんて馬鹿らしいと  考えている困った人たちが多い。違法コピーの追放にはこの人の意識改革が  必須である。大手の掲示板でも「違法コピーの上手な断り方」について  しばしば議論が行われている。  →ファイル交換ソフト,warez,リッピング,図書館に関する著作権議論