(いた, board) BBS(掲示板システム)でひとつのジャンルのテーマの 
 会議室(MES,Room(部屋),スレッドなどともいう)を集めたグループ 
 のこと。大規模なBBSではシステム内に多数の板があり、各板に多数の 
 会議室があって、各会議室で多数の話題の列(コメントチェーン)がある 
 という構造になっている。 
  
 @niftyやCompServeのフォーラム, PCVANSIGなどに相当する。 
 ffortune.netでは部屋が多数集まっているということでハウスと呼んで 
 いる。「板」ということばは主として2chで発達したことば。2chの場合 
 ひとつのサーバーに多数の板が設置される。ffortune.netの場合はハウス 
 の上に更にハウスが多数集まったタウンという単位もある。 

(いた, board) コンピュータのプリント基板の俗称。  数cm〜数十cm程度の大きさの板状のプラスチックの上に、多数のICを設置し  配線したものである。板内の信号伝達はケーブルではなく板自体に銅などで  印刷された線を通して行われる。  →プリント基板
板村健 (いたむらけん) たぶん坂村健(さかむらけん)の誤読/誤記。同項参照。  この人の名前はTRONを提唱した1984年当時から非常によく板村と誤読され  また(雑誌などでも)ミスプリントされることが多かった。あまりにも誤読・  誤記されて、どっちが本当であったか分からなくなっている人も多い。  WWWサイトや掲示板でも板村という表記をひじょうに良く見る。
イタリック (italic) 斜体。文字の書体の一種。縦画を斜めにしたもの。  イタリックはフォントの種類ではなく、各フォントごとに通常の書体(plain)  を変形して作ることができる。同様の変形書体として、ボールド(bold,太字),  アウトライン(outline,縁取り)などがある。またイタリックはこれらと組合せ  ることもできる。
イタリック体 =イタリック
一意名 (identifier) プログラム上で、そのように書けば何を指しているか  が明確に分かる書き方をいう。主に構造体を多用するCOBOLの用語。  たとえば JBA OCCURS 20 などと定義されている時に単にJBA と書いても  20個あるJBAのどれを指すのか分からないが JBA(3)と書けば明確になる。また   01 WXTABLE     02 RYOKIN PIC 9(04)   01 SVTABLE     02 RYOKIN PIC 9(04)  などと定義されていた場合に、単に RYOKIN と書いてもどちらを指している  のか分からないが、RYOKIN OF WXTABLE と書けばハッキリする。    COBOLの一意名は一般には次のような形になる。    ABC OF XYZ (5) (7:8)  これは XYZ という構造体内のABC という項目の5番目の7バイト目から8バイト。    ABC(5) OF XYZ ではなく ABC OF XYZ (5) と書くというのが  他の言語からCOBOLに来たプログラマーには、とても気持ち悪く感じる。
一次キャッシュ (いちじきゃっしゅ, primary cache, L1-cache) 多段階になっている  キャッシュのうち、利用場所に近いほうのもの。最近ではCPUの  一次キャッシュはCPU内に内蔵されるのが普通。    →キャッシュ
一次群速度インターフェイス (いちじぐんそくど・いんたーふぇいす, primary rate interfase)  ISDNのINS1500で使用されていたインターフェイス。物理速度は1544kbpsで  1本のDチャンネルと23本(T1)または30本(E1)のBチャンネルで構成される。
一次電池 (primary battery) 充電のできない電池。充電できる蓄電池と  区別するために普通の充電できないものを一次電池、できるものを「二次電池」  と言い分けたもの。
一時ファイル (いちじふぁいる, temporary file) ソフトウェアが作業用に一時的に  使用するファイル。昔はソフトウェアの名前がたとえば soft なら   soft.tmp とか soft.$$$ などという名前を使用するのが流行ったが、  このような名前の付け方では、そのソフトを複数の人が同時に使用している  際に衝突してしまう危険がある。そこで最近ではOSに依頼して、タスク間で  重複しないような一意名をもらって使用することが多い。    一時ファイルは本来はソフトウェアが終了する際に自分で削除するが、  ソフトが異常終了したり、使用中にいきなり電源を切られた場合はそのまま  残ってしまう。この場合、 soft.tmp soft.$$$ のような名前の場合は次に  そのソフトを起動した時に自動的に削除されるが、OSから一意名をもらっ  て付けたファイル名はソフトも消しようがなく、ずっと残ったままになる  こともある。    このようなファイルは利用者が自分で消す以外に方法がないが、ほとんどの  利用者は、そのファイルを消して良いかどうか分からないし、またそもそも  そのファイルをどのソフトが作ったのかも分からない。かくして、この手の  ファイルはディスク上に永遠に無駄なスペースを取り続ける。    きちんとディスクのバックアップを取っているのであれば、半年程度以上  タイムスタンプが更新されていない一時ファイルは概ね消しても大丈夫で  ある。但し運が悪ければ一時ファイルと誤認して重要なファイルを消して  しまい、OSを再インストールする羽目になる場合もありうる。  なおしばしば一時ファイルをそもそも消す気のないソフトウェアも存在する。  これは手抜きでそうなっている場合と、システム上の必要性から終了時に  すぐ消してしまうことが利用者の不利益になるため残しているものとがある。    →SPOOL
一時ファイルフォルダ (temporary file folder) 一時ファイルを作るための  専用フォルダ。多くのソフトは次のどこかに作る。   (1)OSが用意してくれている一時ファイルフォルダ。Windowsなら     Windows\Temp (Windows95/98/Me)     Documents and Settings\(ユーザ名)\Local Settings\Temp (XP)   (2)そのアプリケーションのインストールされているフォルダ又は     そのアプリケーション専用のデータファイルフォルダ   (3)カレントディレクトリ   (4)ルートディレクトリまたはルート上のTemp或いはTmp  (4)の方式はMSDOS時代に多用された方式だが現在これを使用するのは  基本的には推奨されない。ルートディレクトリをアプリケーションが  使用するのはあまり行儀の良くないこととみなされる。
一太郎 (いちたろう) ジャストシステムが販売しているワープロソフト。  日本を代表するワープロソフトではあるが、買っている人のかなりが  同梱されているATOK目当てと思われる。実際のワープロとしての利用は  MicrosoftMS-Wordのほうが多いであろう。しかしATOKの日本語変換  能力の高さは、MicrosoftのMS-IMEを寄せ付けないすばらしいものである  ので、たとえMS-Wordを使っていても日本語変換はATOKを使う人は多い。    現在はATOK単体での販売もされているが、大半のユーザーは一太郎がプリ  インストールされているパソコンを買ってこの利用者となり、その後バー  ジョンアップで最新版のATOKが載った一太郎を買い、ATOKのみインストール  するか、まるごとインストールしても一太郎自体はあまり使用していない  のではないかと思われる。    一太郎およびATOKのルーツは1980年夏頃に浮川初子が制作した日本語処理  システムである。伝説によれば1979年に夫の浮川和宣がジャストシステムを  設立してオフコンの販売を始めた頃、客に「ワープロにはならないの?」  と言われて「妻がそういう方面得意なので作らせますから」と言い受注に  成功。その時に約半年がかりで作った日本語システムが出発点であるという。  コンピュータ業界で昔から流れている伝説なので実際はもう少し違うのかも  知れない。ちなみに当時は東芝のワープロ専用機が600万円した時代である  (60万円ではない)。    浮川初子(旧姓橋本)は独身時代にバロースでコンパイラーなどの言語処理  プログラムを作っていたので、もともと語素分解・文節結合などに関する  ノウハウを持っていた。    このシステムが1982年10月にCP/M上のシステムとして整備され東京の  データショウに出展されると、とにかくこの価格帯で日本語が処理できる  のは珍しい時代なので注目され、ジャストシステムの名前は一躍有名になる。    実際に製品としてリリースされたのは1983年10月のJS-WORD (Just System  Word-processor) が最初で、当時は日本語変換システムはKTISと言っていた  ようである。この時点では既に高電社のマイレターやエイセルのJWORDが出て  いた時代なので、ジャストシステムは同年松を発売した管理工学研究所  とともに後発グループに入ってしまう。    しかしこの後発2社のシステムは格段に精度の高い日本語変換能力を持って  いたことと、そのワープロ自体を使わなくても、インストールさえしてあれば  MSDOS 自体で日本語を使えるようになり、まだ日本語に対応していなかった  他のメーカーのソフトでもお行儀の良い作り方さえしていれば日本語が利用  できるようになった。このためこの2社のワープロはあっという間に、日本を  代表するワープロソフトとして広く認識されるに至った。    JS-WORDは1984年にはIBMのJXマシンに対応して「JX-WORD」の名前になり  (日本語入力システムはKTIS2)、更に 1985年2月に「JX-Word太郎」となっ  て初めて「太郎」の名前が入り、日本語入力システムもATOK3 となり初めて  ATOKの名前が出てくる。そして同年12月に「一太郎」の名前になった。  (日本語入力システムはATOK4)    この太郎という名前は浮川氏が家庭教師をしていた時の生徒(故人)の名前  であるというのがやはりコンピュータ業界では伝説として語られている。  なおこの時代のパソコンマニアの中には、電器店などで「一太郎を取寄せて  もらえませんか」と頼んで「ゲームソフトですか?」と尋ねられた経験のある  人も多いという。当時はまだこのソフトはパソコンに詳しくない一般の人には  認識されていなかった。今ではこの手のネーミングは珍しくないが、当時は  「一太郎」という名前はビジネスで使用されるソフトウェアの名前としては  かなり、ぶっ飛んでいた。しかしそれだけにインパクトもあった。    1986年5月には自動変換方式を利用できるようにした「一太郎Ver.2」が発売  される(ATOK5)。自動変換はこの当時注目されていた方式ではあるが当時の変換  精度ではさすがのATOKでも、かなりの誤変換を発生させ評判は良くなかった。  そこで多くの利用者は普通の文節変換モードで使用していた。自動変換方式  はこの後どこのソフトメーカーも事実上挫折している。    1987年6月に発売された「一太郎Ver.3」(ATOK6)が一太郎をブレイクさせた  バージョンである。このソフトは実際の出荷本数の3倍も解説書が売れたと  いう。(つまり正規の利用者の少なくとも2倍の違法コピーユーザーがいたと  いうこと)違法コピーされるのは困ったことだが、それほどみんながこの  ソフトを使いたがったということである。    あまりの違法コピーの多さに業を煮やしたジャストシステムは1989年4月に  発売した「一太郎Ver.4」では初歩的なコピープロテクトを掛ける。ところが  この版は初期バージョンに多大なバグがあり、ジャストシステムは全ユーザー  に無償で改訂版を発送する羽目になる。しかもその改訂版にも相当のバグが  残っていて再改訂版まで出す羽目になった。この大バグ事件でジャストシス  テムに発生した損害は莫大なもので、巷では倒産するのではなどという無責  任な噂まで流れた。実際、一太郎は次のバージョンが出るまでに随分時間が  かかったのである。    ジャストシステムが蘇ったのは1993年である。この年「一太郎Ver.5」(ATOK8)  が久々のメジャーグレードアップ版としてリリースされるとともに、Windows  版とMacintosh版がリリースされた。一太郎のバージョンアップがこんなに  時間が空いてしまったのは、ひとつはバグ発生の反省から、開発チームを  当時としては大手でも異例の数十人体制に拡大して開発体制を大きく再編した  こと、もうひとつは当時急速に普及していたWindowsマシンで使用される、  色々なメーカーの様々な仕様のプリンタとの適合性のチェックにとんでもない  時間がかかったためである。しかも当時、そのWindowsが動くマシン自体が、  DOS/V,PC9801,H98,FMR,Towns,IBM55 などメジャーなものだけでもかなり異なる  仕様のものがあった。その組合せのチェックにはとんでもない手間が掛かった。  (当時のWindows自体の印刷機能は問題にならないほど貧弱だったので、   一太郎のような精密な印刷を要求するソフトの使用には耐えなかった。   そこで当時の一太郎はプリンタを直接コントロールしていた)    この「一太郎Ver.5」でMacintosh版が出た意義はひじょうに大きい。  それまでMSDOS/WindowsマシンとMacintoshとで共通に使える日本語入力シス  テムはVJEだけだったので双方のマシンを使用するパワーユーザーにはVJE  の利用者が多かったのだが、当時このVJEの能力アップ速度が落ち込み気味で  あったことから、乗り換え組が多数発生する。パワーユーザーに支持された  システムは強い。特に当時はパソコン通信の普及期で、パワーユーザーの  言葉は、雑誌の記事以上の影響力を持ち始めていた。かくしてATOKはその頃  到来しようとしていた、ビジュアル・インターフェイス時代の標準の日本語  入力システムとしての地位を獲得したのである。    また一太郎Ver.5は積極的な営業の成果で、当時やっとMSDOS/Windowsマシン  でも販売されはじめていたプリインストールマシンで初期インスントール  されるケースが多く、これによってもユーザーが拡大した。    (それまでMSDOSマシンというのは何も入っていない、ディスクが空の状態   で販売されていたのである。パソコンを買ってきて電源を入れたらすぐ   使えるのはMacintoshだけであった。)    その後ジャストシステムは   1995年に「一太郎Ver.6」 とATOK9    1996年に「一太郎Ver.7」 とATOK10    1997年に「一太郎Ver.8」 とATOK11    1998年に「一太郎Ver.9」 とATOK12    1999年に「一太郎Ver.10」とATOK13    2001年に「一太郎Ver.11」とATOK14    2002年に「一太郎Ver.12」とATOK15    2003年に「一太郎Ver.13」とATOK16   と、およそ1年おきに新しいバージョンを発売している。なお以前は一太郎と  ATOKの発売時期は半年ほどずれていたが、2001年からはほぼ同時期に発売され  るようになって、一太郎の最新版利用者がそのまま新しいATOKを利用できる  ようになった。    ここ数年はATOKには少なくとも変換精度の上では対抗できるようなソフトが  存在せずそれとともに一太郎の地位も安泰ではあるが、今後そもそもワープロ  が必要なくなってきている時代の中でどのような戦略で展開していくのか、  期待と注目があつまるところである。