仮想アドレス (かそうあどれす,virtual address) 仮想記憶のシステムにおいて、 
 プログラム側から見えているアドレスのこと。 
  
 →実アドレス

仮想移動体サービス事業者 (かそういどうたいさーびすじぎょうしゃ,  Mobile Virtual Network Operator)  自分では回線設備を所有せずに、他社から借り受けて携帯電話などのサービス  を提供する事業者のこと。欧米では既に Virgin Mobile などがこの形態の  事業をおこなっているが日本では法人向けのサービスをしている日本通信  くらいで、大手プロバイダなどが参入を検討している段階である。
仮想回路 (かそうかいろ, virtual circuit) 1本の物理的な通信路上に、複数  の情報伝達経路を確立し、各々を独立した回線のように使用できるもの。
仮想記憶 (かそうきおく, virtual memory) ソフトウェアから見えるメモリー  のアドレスと、実際に存在しているメモリー素子上のアドレスとを分離した  システムのこと。    ソフトウェアは、実際にどれだけのメモリーが存在しているのかを気にせずに  動作することができるので、ソフトウェアの柔軟性が高まると共に、実際に  装備できるメモリーの限界を超えて、大量のメモリーを使用するようにプロ  グラムも組むことが出来るので、コンピュータの利便性が遙かに高まった。    仮想記憶の実際はハードディスク上の作業エリア(スワップエリア)を使用して  おり、メモリーの中身との入れ替えについてはページイン・ページアウト  という方式が現在では主流になっている。    仮想記憶は1961年にマンチェスター大学で開発されたコンピュータ Atlas で  初めて導入され、バロースがすぐに同様の機能を搭載した大型機を発表して  いる。ただその技術が成熟していくのは1965年のMulticsのプロジェクトの  あたりで、1967年にIBMはこの技術を本格的に搭載した同社の汎用機用のOS  「SVS」をリリースした。SVSの上位バージョンが名高い「MVS」である。  SVSやMVSの"VS"は Virtual Storage で、仮想記憶のことをIBMはこう呼んだ  のである。    1977年にはDECが仮想記憶を使用したOS VMSを搭載した VAX 11/780 を発売、  仮想記憶はミニコンの世界でも利用できるものとなった。パソコンの世界では  1990年のWindows 3.0が仮想記憶を使用した最初であるが、Windowsも仮想  記憶を本格的に利用しはじめるのはWindows95からである。Macintoshの方は  1991年にリリースされたSystem7から仮想記憶が使用されているが本格的な  利用はMacOS Xからである。    →VM,キャッシュ,オーバーレイ
仮想機械 (virtual machine) →VM
仮想企業 (かそうきぎょう, virtual corporation) 複数の企業やSOHOが  機能や負荷を分担してひとつの企業であるかのように活動するもの。    →仮想工業団地
仮想行政庁 (かそうぎょうせいちょう, virtual agency) 電子技術を利用して、  省庁の枠組みにとらわれずに、ひとつの目的に従って様々な省庁の様々な  部署の役人が協力して行動していくプロジェクト(タスクフォース)のこと。  1998年に小渕恵三首相が導入し、幾つかのタスクを稼働させた。
仮想金庫 (かそうきんこ, virtual vault) 金融機関のパスワードや大事な写真、  また重要な研究資料などのデータを形式にとらわれずに放り込んでおき、必要  な時に必要な形式で取り出すことのできるデータベース。データは暗号化され  ていて、ハードディスクが盗まれても、暗号化した端末以外では再生できない  仕組みなどが取られる。    ただプロテクトが強すぎると、逆にその端末が故障した場合にどうするかなど  の課題があり、セキュリティとデータの保存性の双方を満足するような製品は  なかなか出てきていないようである。
仮想キーボード (かそうきーぼーど, virtual keyboard)  (1) 画面上にキーボードの図を表示して、マウスクリック等により文字を入力    できるようにするソフト。Windowsにも「スクリーン・キーボード」という    アクセサリーが添付されているし、オンラインソフトでも同様の機能の    ソフトは出まわっている。        Microsoftは手や指の障碍などでキーボードが打ちにくい人の利用を    想定しているようであるが、実はスペースの関係でデスクトップパソコン    のキーボードが置けないような環境(荷物の整理中などの場合や本来    キーボードを置く場所にノートパソコンを置いて双方で作業する場合)    にも使える便利なソフトである。        この方式の文字入力は、古くから家庭用ゲーム機やCAPTAINなどでも    使用されていた。また金融機関のATMのタッチスクリーンにもこういう    仮想キーボードが使用されている。  (2) キーボードの図を机などに赤色レーザーなどで投影し、そこを指で打てば    文字が入力できるようになっているシステム。手袋をはめて指を動かす    ことで検出するタイプと、手袋は使わずに光の乱れをセンサーで検出して    どこが押されたか検出するタイプとがあるが、後者のほうが人気がある。    PDAなどでキーボードが欲しいが、大きなキーボードを持ち歩きたくない    ような場合での利用を想定している。        (1)のタイプと区別するために「投影型仮想キーボード」とも。
仮想クレジットカード (かそうくれじっとかーど, virtual credit card)  物理的なプラスチック製のカードを発行せず、カード番号やパスワード等  だけで管理され、ネットショッピング専用に使用されるクレジットカード。
仮想クレジットカード番号 (かそうくれじっとかーどばんごう,  virtual credit card number)  ネットショッピングでのクレジットカード番号漏れによる不正利用を  防ぐために、毎回使い捨て方式のクレジットカード番号を発行する  システム。
仮想計算機 (かそうけいさんき, virtual computer) ひとつまたは複数の  コンピュータを使い、その上に論理的にコンピュータを作って動作させる  ようにしたもの。    初期の頃、新しいコンピュータの設計・テストや、エミュレーションなど  に使用した。また複数のコンピュータを同時に動かして1台の仮想計算機を  作った場合、非常に大きなパワーの計算機が出現することになり、軍事分野  などでは有効な手法であった。    TSSが出現すると、TSSの各端末に対して1台ずつの仮想計算機がホスト上  に生成されるようになる。これは上記とは逆の、1台の実計算機の上に複数の  仮想計算機を生成したようなものである。    現在のマルチタスク環境では、プロセスごとにひとつずつの仮想計算機を  使用しているようなもので、リソースが競合しないようCPU側で保護機能が  働くようになっている。またマルチプロセッサのマシンではまさに複数台  のコンピュータ上にひとつの仮想計算機を定義したような状態になっている。