インターネットの歴史 (history of Internet) 
 インターネットは元々は冷戦時代のアメリカで軍事目的で考案されたもので 
 ある。1950年代までのコンピュータシステムではひとつのホストに多数の端末 
 がつながる形式なので万一ソ連と戦争になった時に中核のコンピュータセンタ 
 を攻撃されると全ての機能が麻痺してしまう。そこで1957年にソ連が人工衛星 
 の打ち上げに成功したのを契機にARPAが組織され、そこで危機分散の仕組み 
 が研究されはじめた。 
  
 この研究では軍事関係・民間ともにいろいろなアイデアが出され1969年に 
 4箇所のコンピュータ(UCLA-LosAngels校, UCLA-SantaBarbara校, Utah大学, 
 Stanford研究所)を結んだARPANETが誕生する。一般にこのシステムを 
 インターネットのルーツとする考え方が定着している。これはアポロ11号が 
 初めて人類を月に連れて行った年でもある。 
  
 ARPANETは1971年までに約20箇所の接続に増え、1973年には大西洋を越えて 
 イギリスのマシンとも接続される。一方1976年にベル研究所がUUCPの考え方 
 を開発し、これによるネット接続が大学関係で普及し始めた。大学関係では 
 1981年にNSFがCSNETを立ち上げ、1983年にはこれがARPANETと相互接続され 
 ることとなった。ここでまさにネットは「インター」ネットに進化したので 
 ある。この頃までにネットの接続の基本はTCP/IPで行くことが固まった。 
 1986年には日本のJUNETもCSNETに接続される(WIDEの項目参照)。 
  
 ARPANET自体は1990年にサービスを終了するがその時点でもう世界各地の 
 TCP/IPネットワークはお互いに複線的に接続され、もう何が起きても大丈夫 
 なような強固なシステムになっていた。1992年には日本で最初の商用プロバ 
 イダであるIIJが発足。1994年にはそのIIJがダイヤルアップによるインター 
 ネット接続サービスを開始するとともに、ニフティがインターネットメール 
 とのメール交換を開始。この1994年にはNetscapeの誕生、W3Cの発足など 
 もあった。 
  
 1995年にはWindows95の登場により、誰でも簡単に自分のパソコンを 
 インターネットに接続する設定ができるようになり、ベッコアメなどの 
 低価格のプロバイダも登場しはじめた。雑誌などでHTMLの仕組みが解説 
 されたりして、この年が日本のインターネット文化黎明の年とも言えよう。 
  
 インターネットの利用者はその後どんどん増え続け、1998年頃からはそれまで 
 のパソコン通信に代わる新しいコミュニケーション手段として多くの人に 
 受け入れられるようになった。一方1996年末にサービスが開始されたNTTの 
 OCNエコノミーは当時としては高速な64Kbpsの常時接続環境で、とにかく 
 月額3万8000円で自分のホストが立てられるとして中小企業やネットの 
 ヘビーユーザーに大きく受け入れられた。 
  
 インターネットという通信手段の使われ方は電話料金の体系も変えていった。 
 パソコン通信が普及していった時期には1992年からテレジョーズという割引 
 サービスが利用できるようになっていたが、「黎明の年」1995年8月にはNTTが 
 深夜時間帯に限ってではあるが、それまでは考えられなかった定額料金で 
 回線が使用できるテレホーダイを開始した。更には1999年からはISDN回線 
 の利用者限定で、指定した電話番号への通話を完全に定額にするFlet's ISDN 
 が登場。インターネットは定額料金の時代に入った。 
  
 インターネット文化の初期にはとにかくお互いがつながっているということ 
 だけで充分なメリットがあったが、1988年にはそれまで軍事技術として使用が 
 制限されていた電子メールが一般の人にも開放されるようになり、1991年には 
 CERNWWWの仕組みとHTMLが開発され、これ以降のインターネットは 
 このふたつの技術を軸に展開していくこととなった。特に日本では1996年以降 
 個人がWWW上に自分のホームページを作ることが流行しはじめ、結果的に 
 WWWそのものをホームページと呼ぶ人たちが増えた。本来言葉の誤用だが、 
 現在ではもうその誤りを訂正しようとする人はいない。 
  
 個人がホームページ作りに熱心なのに対して企業や官庁の動きは重い。特に 
 多くの販売店を抱えているメーカーなどでは、販売店へのサービスを優先して 
 インターネット上にはほとんどまともな情報を流さない企業もある。しかし 
 2003年現在では、WWW上に自社のサイトを持っていない企業は信用されないよう 
 にまでなってきており、ネット化に消極的な企業も渋々見てくれだけは良いが 
 中身の無いサイトを作ったりしている。一方で近年、ネットを主体に活動する 
 企業が誕生してきた。IYバンク,ジャパンネットバンク,ソニーバンク,e-バンク 
 などといったネット銀行はその代表格である。現在は店舗型銀行でもネット 
 での取引ができない銀行は問題外になりつつあり、銀行の個人取引はATM主体 
 からネット主体に移行しはじめたと言って良い。 
  
 なお、ホームページは初期の頃は固定情報のみで構成されていたが、1996年頃 
 以降掲示板を運用するサイトが少しずつ増えてきた。元々はもらったお便り 
 を紹介するコーナーとして生まれた所が多いが、もらったメールをいちいち 
 HTMLに直してアップロードするのが大変なので直接書き込み内容がサイトに 
 掲示されるような仕組みを作った、というのが1996年頃の多くの個人サイトの 
 掲示板の状況であったが、1997年8月にティーカップがレンタル掲示板の 
 サービスを始め、同年9月にGeocitiesが日本でもサービスを開始した頃から 
 コミュニケーション目的で掲示板の運用を始める人が増えてきた。そして 
 1999年から2chが始まると、ここに会話を求めて多くの人が集まってきて 
 特に2000年5月のネオ麦茶事件以降、ここは日本最大の掲示板としての 
 地位を確立した。現在ではインターネットをする大きな目的のひとつが 
 掲示板へのアクセスであるという人は多い。 

インターネット2 (Internet 2) アメリカの大学などを中心に研究されている  次世代のネットワークの考え方を模索するプロジェクト。
インターネットアクセスプロバイダ →プロバイダ
インターネット・アート (Internet art) インターネット上で公開されて  いる美術作品。若手の作家が積極的に自作を公開しているほか、名画を  閲覧できるサイトも一部の美術館により立ち上げられている。    ルーブル美術館(日本語) http://www.louvre.or.jp/  スミソニアン博物館 http://www.si.edu/  国立西洋美術館 http://www.nmwa.go.jp/  山梨県立美術館 http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/  北九州市立美術館 http://www.city.kitakyushu.jp/~k5200020
インターネット・アドレス (Internet address) インターネット上のアドレス。  WWWのアドレス(URL)やメールアドレスなど。
インターネット・エクスチェンジ (Internet exchane) =IX
インターネット・エクスプローラ =Internet Explorer
インターネット学会 (Internet Society) =ISOC
インターネットカフェ (Internet cafe) インターネットが利用できる喫茶店。  一般にブースに区切られていて、その中に設置されたパソコンで他人の目を  気にせずに自由にインターネットを楽しむことができる。ブースになっていな  いオープンスペースにもマシンは置かれていて、少し安い料金で利用できる。  基本的にはフリードリンクにする代わりに時間制でだいたい1時間につき500円  程度が相場だが、3時間パック、ナイトパックなどの割引料金もある。オープン  スペースのみ利用の24時間パックなどというのもあるが相当暇な人向けの  サービスであろう。    ブースやテーブルにはメニューが置かれていてお腹が空いたらインターフォン  などで注文すれば良い。食事の値段の相場はカラオケボックスと同程度の安さ。  マシンにはOfficeなどもインストールされているブースもあり、ネット上に  置いていた資料の印刷なども可能(印刷は別料金)。無線LANを設置して、  持参のパソコンでもネット接続ができるところもある。    最近ではしばしば「漫画喫茶」と一体化されており、大量の漫画や雑誌が置か  れていて自由に読むことができるところもある。    利用している人は暇つぶしの人、家庭や会社では見れないアダルトサイトを  見ている人、集中して勉強や仕事のできる場所を求める受験生や技術者など、  また出張先で書類を印刷したいビジネスマンなどが多い。カップル向けの  二人用ブースもあるので、若いカップルが安いホテル代わりに使っている感  もある。また最近は女性専用コーナーも設置されて若い女性も安心してくつ  ろげる環境が整備されている。基本的に店内は携帯電話での通話は禁止で、  着信してしまった人は専用の防音ブースの中で会話するようになっている。  シャワー或いはフットバスなどの設備を持つ所もある。ブース内もマッサージ  チェアが置かれていたり、プレステが置かれたり、有線放送の装置が置かれて  いるブースなどもある。ただし混んでいる時は好みのブースに入れない場合  もまた多い。  なお一部、上記のようなイメージとはまるで違う、喫茶店としての質を追求  した、いわば高級インターネットカフェもある。明るいオープンスペースに  普通の喫茶店と同様のテーブルが並び、テーブルの上には邪魔にならない  小型のパソコンが置かれていて、おいしいコーヒー等を飲みながらインター  ネットを楽しむことができる。  最近インターネットカフェでマシンにスパイウェアを仕掛け、数日後に来て  ログを回収して、他人のパスワードを盗むということをしていた人が摘発さ  れる事件があった。カフェ側でもだいたい客が使用した後はディスクの余計  なファイルは削除したりしているが巧妙に仕掛けられていると分からない  場合もある。ただし、そもそもこういうところで自分のパスワードを使った  通信などをすること自体が間違っており、これは盗まれた人も悪い。    こういう場所では公開サイトを見たり、無料掲示板などにアクセスする程度  に留めておくべきで、メールのチェックや社内システムへのログインなどは  セキュリティのかかっている環境(Yahoo!BBやNTTのホットスポットを使うか  AirH"やPacketOneで接続)で自分のパソコンからすべきである。どうしても  やむを得ずパスワードを使用した場合は後ですぐに変更しておくべきである。