アナログコンピュータ (analog computer) アナログ信号をそのまま増幅し 
 たり変化させたりして処理する方式の計算機。現在普通に「コンピュータ」 
 と呼んでいる数値処理方式のデジタルコンピュータとは全く動作原理が 
 異なるものであり、1960年代頃までは色々デジタルコンピュータと比較 
 されたりもした。当時は 
  デジタルコンピュータ→そろばんのようなもの→正確だが遅い 
  アナログコンピュータ→計算尺のようなもの→速いがおおまか 
 とされ、それぞれの特徴を利用した使われかたが期待されている、という 
 のが一般的な解説であった。特にアナログコンピュータは当時は微積分の 
 処理に使用された。現代ではデジタルコンピュータが超高速になってしまっ 
 たため、アナログコンピュータの出番はひじょうに少ない。 
  
 なおアナログコンピュータの「速さ」とデジタルコンピュータの「正確さ」 
 を組み合わせたシステムをハイブリッドコンピュータと呼ぶ。 
 →ファジー,多値コンピュータ

アナログ信号 (analog signal) 連続的に変化する量をそのまま使用する  (電気)信号のこと。(IP電話や携帯電話ではない普通の固定電話の)電話回線  を流れる音声をあらわす電気信号などは受話器が受けた音の振動パターンを  そのまま電気信号として送受信しているもので、アナログ信号である。これ  に対してコンピュータのCPUとメモリーの間でやりとりされている電気信号は  0か1かの情報を伝達しているもので、電圧が一定の境界値より高いか低いか  だけが問題とされるもので、そういうものはデジタル信号という。
アナログジョイスティック (analog joystick) ジョイスティックの押した  量や速度などをアナログ的に検出するタイプのジョイスティック。
アナログスイッチ (analog switch) アナログ信号を切り替える電子回路。  ビデオなどの入力や出力の切り替え、受信電波の切り替えなどに使用する。
アナログディスプレイ (analog display) アナログRGBのインターフェイス  でコンピュータに接続されるディスプレイ。基本的に任意の色を表示すること  ができる。現在パソコンで使用されているCRT型ディスプレイのほとんどが  この方式である。以前はデジタルRGBで接続されたディスプレイもあったが  現在はほとんど生産されていない。    液晶ディスプレイの場合は、CRTと同様にアナログRGBのインターフェイスの  ものと、コンピュータと直接表示用のデジタル信号をやりとりしているタイプ  とがある。アナログRGBのインターフェイスならどのパソコンにも接続できる  が、デジタルのインターフェイスで接続されているものの場合は、そのデジ  タル信号の仕様が一致していないと接続することができない。  →液晶ディスプレイのインターフェイス
アナログデジタル変換器 (analog-to-digital converter) →AD
アナログデータ (analog data) アナログのデータ。整数ではなく実数で  あらわされるような量。  →アナログ
アナログテレビ (analog television) アナログ放送を受信するための  テレビ。要するに従来型のテレビ。  →デジタルテレビ
アナログ放送 (analog broadcasting) アナログ方式の信号により行われる  放送。1995年までの世界の公的な放送は全てアナログ方式であった。1995年に  イギリスでデジタル方式の放送の認可がおり、日本でも2003年末から地上波  でデジタル放送が始まる。2011年には日本のアナログテレビ放送は全て終了し  全てがデジタル放送に切り替わる予定である。
アニメ =アニメーション
アニメーション (animation) 動画。動いて見える絵。略してアニメ。    現在ではコンピュータ上では、とにかく動く絵は全て動画(animation)と  呼ばれており、元々人が描いた絵(CG)なのか俳優などの動きを撮影して  キャプチャしたものかは問わない。映画やテレビの世界では人が描いた  ものだけを動画と呼んで、俳優が演じたものは「実写」と呼んで区別する。    ただ最近ゲームの分野では実際の人の動きをモーションキャプチャした  ものが生まれてきており近い将来には人気アイドルの姿と動きと声を  キャプチャ・サンプリングし、実際に本人が演技した訳でもないのに、  そのアイドルが主演している映画などというのも登場することが予測される。  また既に、完全に仮想の存在であるバーチャルアイドルが普通の俳優と  共演したCF(テレビ用広告)などが登場したり、試作レベルでは俳優の  身体の一部をCGで置換したビデオ作品などもできていることなども考えると  将来的には実写と動画の区別は消滅するであろう。  コンピュータ上で動画の技術が注目されるようになったのは何と言っても  1991年にアップルが開発したQuickTimeがリリースされてからである。  デモで配布されたサターンV型ロケットの発射シーンがマッキントッシュの  画面の片隅に小さく映し出されたのを見た時、世界中の技術者たちがその  将来性に期待して心を躍らせたであろう。    その後、動画の規格ではQuickTimeの対抗馬としてMicrosoftが制作した  Video for WindowsがWindows3.1の普及とともに広がり、一方で高品質の  動画の規格として一部の人たちが専用ボード対応のMPEGにも注目していた。    ところが1995年にIntelの高速CPUP54Cのパワーを使って専用ボード無しで  MPEGを見ることのできるソフトが登場した(しかも多くの人が事実上無償で  入手できた)ことから、結局動画の標準規格はMPEGということでほぼ確定した。  ただし色数が少なかったり動きが単純だったりする動画は制作作業が楽な  ことから、QuickTime, やVideo for Windows(Windows Media)で配布  されていることも多い。    現在動画の規格としては、上記で述べたQuickTime, Windows Media,  MPEG のほかに、ストリーミング形式のReal Videoなどがある。また  それ以外にホームページ上で短いエンドレスのアニメを流す  アニメーションGIF, 対話型のアニメを作るFlash, Shockwave などの  規格がある。またDHTML,Javaなどで動画を作ることも可能である。    Javaで動画を作るのは結構大変なのであるが、FlashやShockwaveは利用者が  自分で専用プレイヤーをインストールしておかなければ使えないのに対して  Javaはブラウザを導入する時に一緒に入るケースが多く普及度が高いこと  からJavaで動画を作っている例も多い。  →SFX,MPEG,Flash,ホログラフィー,クロマキー
アニメーションの起源  アニメーションのルーツとしてよく言われるのは、1825年にJohn Ayrton,  William Henry Fitton, らが提唱した Thaumatrope(ソーマトロープ)である。  この発明者については他にも幾つかの説がある。これは丸い厚紙の両面に  ふたつの絵を描き、両端に棒を付けて手でくるくる回すものである。すると  表と裏の画像が合成されて見える仕組みで、現代では子供雑誌のオマケなど  にもよく使用されている。ソーマトロープは走馬燈の語源という説もある。    1833年にブリュッセルの数学者Joseph PlateauはPhenakistscope  (フェナキストスコープ, 驚き盤)という仕組みを考案した。これは円盤の  円周にそって絵が描かれており、スリットを通して鏡に映った回転円盤を  見ると絵が動いて見えるものである。ソーマトロープでは絵は合成される  だけという感じであったが、ここで初めて「動く絵」が出現したのである。    1834年にWilliam George Horner はZoetrope(ゾートロープ)という仕組みを  考案した。これは円盤ではなくスリットの入った円筒形の内側に絵を描いて  やはりスリットを通してみると中の絵が動いてみるものである。ゾートロープ  の大きなメリットは鏡を使用しないことで簡便であることと、同時に複数の  人が鑑賞することが可能な点である。    なお年代がはっきりしないが、Phenakistscopeを改良して鏡を使用せずに円盤  に描かれた絵が動いて見えるヘリオシネグラフ(Heliocinegraph?)というものも  存在する。ひょっとするともっと新しい時代のものかも知れない。    アニメの歴史の上で特筆すべきなのは1877年にEmile Reynaudが発明した  Praxinoscope(プラキシノスコープ)である。初期の物はゾートロープの  改良型でスリットを通してみる代わりに鏡に映してそれを覗き込む形式だっ  たが、1882年にこれを壁面に投影する方式に改良した。彼はこの方式で映画  の上映をする興業を1888年に開始。1892年10月28日パリにTheatre optiqueと  いう劇場を設置して大勢の客でにぎわった。当時15分にも及ぶ長いアニメも  制作していたという。    こういう業績を考えるとレイノーを「アニメの創始者」と呼ぶべきであろう。  一方発明王エジソンも1891年にコダック製の35mmセルロイドフィルムを使用  して「のぞきからくり」方式のkinetoscope(キネトスコープ)を開発。1895  年にはリュミエール兄弟が現在の映画の原型となる cinematographe  (シネマトグラフ)を完成させ、その後映画の歴史が始まる。