王様の行進のメロディーはビゼーが劇「アルルの女」の為に書いた音楽の中でそのモチーフが使用されましたが、その「アルルの女」は当時、大変評判が悪く(^^;; 全然客が入らなくてそうそうに興業が終了してしまいました。
しかし折角そのために色々と曲を作ったのにもったいないということで、ビ ゼー自身がその中から幾つかの曲をピックアップして組曲を作りました。こ れが今日「第一組曲」と呼ばれているものです。その後、エルネスト・ギロ ーがやはりこの劇用音楽の中から幾つかの曲をピツクアップして別の組曲を 作りました。これが「第二組曲」です。ギローはビゼーの友人であり、ドビ ュッシーやサティの先生に当たる人です。
第一組曲 前奏曲・メヌエット・アダージェット・カリヨン
第二組曲 パストラール・メヌエット・ファランドール
この「王様の行進」のモチーフは、第一組曲の「前奏曲」と第二組曲のファ ランドールの中で使用されています。この「アルルの女」の中ではこの「王 様の行進」のメロディーと、もうひとつは「メヌエット」のメロディーが有 名です。これは次のようなものです。
ミッミーレドレミファ ソーミードーソー ミー レッレーミレドシラ ソーシーレーシー ソー ドッドードレドシド レーミーファーソー ラーーーーソ ファミ レッレッレレド#レミ ドーーーー
多分中学の音楽の教科書あたりに出てきたと思いますが、これはアルルの女 の第二組曲の方のメヌエットです。でも実はこの曲はアルルの女から取った 曲ではなくて(^^;; ビゼーの歌劇「美しきペルトの娘」の中の曲です。にも 関わらず一般に「アルルの女のメヌエット」として流布しています(^_^;;