ヨーロッパではガチョウか牛
クリスマスのような特別な時期の御馳走として、ヨーロッパではガチョウ(goose)に詰め物をして丸焼きにする料理が伝統的には食べられてきていました。そういうガチョウ料理の話はヨーロッパの昔話にもよく出てきますね。ただ最近はアメリカの影響で、ガチョウの代わりに七面鳥を使うケースも出てきているそうです。
またガチョウ以外で、牛肉料理(ローストビーフやビーフシチューなど)もクリスマスの御馳走として一般的なものであるそうです。
アメリカでは七面鳥か豚
アメリカの七面鳥はどちらかというと感謝祭(Thanks giving day)の食べ物ですが、クリスマスにも食べられます。昔は野生種(wild turkey)がたくさんいたので、Pilgrim Fathersたちも、はじめての収穫祭に野生の七面鳥を食べたといわれます。
現在食べられている七面鳥は wild turkey を家畜化した domesticated turkey です。元々は年中食べられる一般的なものであったのが近年は感謝祭からクリスマスシーズン頃に特によく食べられるものとなってきているようです。
ただ本来アメリカのクリスマスの料理というと19世紀までは豚肉料理(特にポークリブ)がメインであったのが、近年になって感謝祭に続いて七面鳥が使われるようになってきたとのこと。なお、アメリカ大統領が七面鳥2羽に「恩赦(Presidential Pardon)」を与えるのも感謝祭の時です。この恩赦がいつから始まったかについては、トルーマン大統領説とリンカーン大統領説があるようです。
日本では鶏
日本のクリスマスの習慣は一般にアメリカの影響が強いのですが、日本では七面鳥が一般的ではないので、鶏になっています。この時期、ケンタッキー・フライド・チキンやモスバーガーなどのチキンはよく売れていますし、スーパーにも大量に鶏の唐揚げがお総菜コーナーに並びます。家庭で唐揚げをするところも多いでしょう。またクリスマス・パーティーでは、チキン以外にピザ、お寿司、各種オードブルなどを用意する場合もあります。