■モーゼと出エジプト
ヨセフの時代にエジプトに移住したヘブライの民は長い年月の間にやがて
奴隷的な立場に甘んじるようになってきた。
エジプトの王女の養子であったモーゼはその彼らの現状を嘆き、ヘブライ
の民を祖国へ帰してやろうと考えた。彼は義兄であるエジプト王ラムセス
2世と交渉に交渉を重ねてやっと人々を脱出させる許可を得る。
モーゼに率いられたヘブライの人々が祖国へ戻ろうと行進を続けていた時
やはり気が変わってしまったラムセス2世は軍勢を率いて彼らの後を追い
始めた。
後ろから迫り来る軍隊。目の前には紅海。その時モーゼが杖を高く掲げる
とその巨大な紅海が2つに割れて道が開けた。
人々はその海底の道を走って進んだ。やがてラムセス2世の軍隊もその海
の道に入る。しかしヘブライの人々が海底の道を渡りきった時、海は再び
一つに戻って軍隊を飲み込んでしまった。ラムセス2世もこれによって命
を落とした。
モーゼは人々を率いて砂漠をさまよい、やがてシナイ山頂上で神から有名 な「十戒」を受ける。人々の放浪は40年間に達した。
ラムセス2世は海に飲み込まれたあと、遺体の回収に手間取ったらしく、 現在残るラムセス2世のミイラは体の一部(-_-;が欠損しています。魚に 食べられてしまったのでしょう。