最初にチョコを食べた日本人は?
最初にチョコを体験した日本人は、1617年に伊達政宗の密命でスペインにいった支倉常長の一行であるとされます。彼らはヨーロッパにやってきたばかりのこの新しい飲み物を早速体験しました。
次はもう明治になってしまいます。1873年岩倉全権大使団一行がフランスのリヨンでチョコレート工場を見学、チョコレートを食べました。これはミルクチョコが発明される前ですから、今でいえばブラックチョコのような感じのイーティングチョコであったと思われます。しかしこのわずか4年後の1877年には東京米津風月堂が「千代古齢糖」を売り出し始めました。
しかし当時の日本ではチョコレートはあまり普及しなかったようです。「これは血汚齢糖といって牛の血を固めて作ったお菓子だ」などという話が広まったのもこの頃のことです。むろん「牛の乳」がどこかで間違って「牛の血」になってしまったのでしょう。
チョコレートの量産開始
チョコレートの普及は大正ロマンとともにやってきました。大正7年に森永がアメリカからチョコレート製造施設を輸入、同15年には今度は明治がドイツから製造施設を輸入してこの2社がチョコレートの量産を始めます。
しかし、時代はすぐに長い戦争に突入、両社とも材料に事欠くようになり、特にカカオ豆の輸入ができなかったため、百合の球根だの脱脂大豆粉だのでココアマスの代用品を作り、代用チョコレートを製造していました。ココア豆の輸入は戦争が終わってもすぐには認可されず、再開されたのは昭和26年になってからのことです。
現在のチョコレート
日本のチョコレートの規格は4種類に分けられています。
この規定ではカカオ分が全体のわずか4.2%でも「準チョコレート」を名乗ることができることになります。しかしそのカカオ分以外を占める、代替カカオというのがむしろ健康にいいと注目されており、現在では国外にも輸出されているとのことです。