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二十四節気

二十四節気とは

二十四節気というのは天球(宇宙空間)に対して太陽がどの方角に見えるかというのを360度を24等分して決めたもので、要するに正確な太陽暦です(地球の公転運動のため、太陽は4月には牡羊座の方角、7月には蟹座の方角、10月には天秤座の方角、1月には山羊座の方角に見えます)。

日本では昔から月の満ち欠けに合わせた(=潮の満ち引きに連動する)《漁業に便利な》太陰太陽暦と、太陽の見える方角に合わせた季節に対して正確な《農業に便利な》太陽暦(節暦)とを併用してきていました。実は太陰太陽暦(旧暦)の月の名前もその月からいちばん近い太陽暦の節月の名前を流用しているのです。基本的には例えば太陰太陽暦の7月というのは、その1ヶ月の中に節暦での七月節の真ん中のポイントである、七月中気(処暑)が入っていることを意味します(*1)。

太陰太陽暦の1ヶ月は平均29.53日で、太陽暦の1ヶ月は平均30.44日なので、毎月1日くらいずつ両者は ずれて行き、約32ヶ月に1度、中気の入っていない(太陰太陽暦の)月が出来てしまいます。これが閏月(うるうづき)です。

なお節暦(二十四節気)が正確な太陽暦であるのに対して、私たちが「新暦」と呼んでいるグレゴリウス暦は単純な方法で計算された「略式太陽暦」であるのと、二十四節気は時刻単位でくるのに対して暦は日単位になることから、両者は毎年微妙にずれます。そのため、立春や春分などが年によって違う日に来てしまいます。つまり、ずれているのは二十四節気ではなく、新暦の方なのです。川に浮かんだ揺れるボートの上に立って景色を見れば、景色の方が揺れて見えるのと同じです。

なお、二十四節気の中でも特に重要な春分・秋分を合わせて二分、夏至・冬至を合わせて二至、両者をあわせて二至二分と言います(二分二至ではないのは語呂の問題)。また、立春・立夏・立秋・立冬をあわせて四立といい、この8つを合わせて八節ともいいます。

また二十四節気を更に細かく分けたものとして七十二候があります。


(*1)元々の「恒気」法では、この方法でほぼ丸く収まるのですが、現在行われている「定気」法では、これだけではうまく行かない所が出てくるため、若干の辻褄合わせをしています。

二十四節気の一覧

名称読み黄経時期節気星座月将七十二候
立春りっしゅん3152月4日頃1月節気 東風解凍 黄鶯見完 魚上氷
雨水うすい3302月18日頃1月中気亥月将土脈潤起 霞始靆 草木萠動
啓蟄けいちつ3453月5日頃2月節気 蟄虫啓戸 桃始笑 菜虫化蝶
春分しゅんぶん03月20日頃2月中気牡羊戌月将雀始巣 桜始開 雷乃発声
清明せいめい154月5日頃3月節気 玄鳥至 鴻雁北 虹始見
穀雨こくう304月20日頃3月中気牡牛酉月将葭始生 霜止出苗 牡丹華
立夏りっか455月5日頃4月節気 蛙始鳴 蚯蚓出 竹笋生
小満しょうまん605月21日頃4月中気双子申月将蚕起食桑 紅花栄 麦秋至
芒種ぼうしゅ756月5日頃5月節気 螳螂生 腐草為蛍 梅子黄
夏至げし906月21日頃5月中気未月将乃東枯 菖蒲華 半夏生
小暑しょうしょ1057月7日頃6月節気 温風至 蓮始開 鷹乃学習
大暑たいしょ1207月23日頃6月中気獅子午月将桐始結花 土潤溽暑 大雨時行
立秋りっしゅう1358月7日頃7月節気 涼風至 寒蝉鳴 蒙霧升降
処暑しょしょ1508月23日頃7月中気乙女巳月将綿柎開 天地始粛 禾乃登
白露はくろ1659月7日頃8月節気 草露白 鶺鴒鳴 玄鳥去
秋分しゅうぶん1809月23日頃8月中気天秤辰月将雷乃収声 蟄虫坏戸 水始涸
寒露かんろ19510月8日頃9月節気 鴻雁来 菊花開 蟋蟀在戸
霜降そうこう21010月23日頃9月中気卯月将霜始降 霎時施 楓蔦黄
立冬りっとう22511月7日頃10月節気 山茶始開 地始凍 金盞香
小雪しょうせつ24011月22日頃10月中気射手寅月将虹蔵不見 朔風払葉 橘始黄
大雪たいせつ25512月7日頃11月節気 閉塞成冬 熊蟄穴 鮭魚群
冬至とうじ27012月22日頃11月中気山羊丑月将乃東生 麋角解 雪下出麦
小寒しょうかん2851月5日頃12月節気 芹乃栄 水泉動 雉始鳴
大寒だいかん3001月20日頃12月中気水瓶子月将款冬華 水沢腹堅 鶏始乳
(2013-01-11)

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