↑

菊花開(10月13日頃)

菊花開(きくのはなひらく)は七十二候のひとつ(寒露次候)で、現在行われている「定気」法では、太陽の視黄経が200度になった時を言います。毎年だいたい10月12日〜10月14日頃に来て、その後約5日間がこの候の時期となります。

宣明暦では「雀入大水為蛤」、貞享暦では「蟋蟀在戸」、宝暦暦・寛政暦では「菊花開」、略本暦では「菊花開」と記載されています。

前の七十二候は鴻雁来、次の七十二候は蟋蟀在戸です。

菊の花が開く頃ということ。確かに菊は秋の花というイメージを持っている人が多いのではないかと思います。実際には、菊も色々な種類があって、夏に咲く夏菊、秋に咲く秋菊、冬に咲く寒菊とあります。春に咲く菊だけが無かったので、現在は「電照菊」の手法で育てられ、春のお彼岸の頃にも菊は花屋さんの店頭に並びます。

菊は皇室の紋章(十六葉八重表菊紋)として知られており、桜と並び日本の国花に準じる花とされます。日本国のパスポート表紙にも(八重ではない)十六葉菊表紋が印刷されており、日本の在外公館にも同じ十六弁菊表紋が掲げられていて、この模様は国際的にも日本の国章に準じるものとして保護されています。

菊が皇室の象徴として定着したのは、後鳥羽上皇が菊の模様を好みよく用いたことがきっかけとなったものといいます。江戸時代には幕府が菊の模様の使用を自由化したため、寺社の紋章やお菓子の意匠などにも十六葉菊模様の使用が広がりました。明治時代以降は規制されたため使用は自粛されましたが、寺社には使用が許可されたため、現在でも多くの神社・仏閣でその模様を見ることができます。


二十四
節気
雑節
五節句
七十二候
(2013-01-11)

↑ Dropped down from 今日は何の日.

(C)copyright ffortune.net 1995-2013 produced by ffortune and Lumi.
お問い合わせはこちらから