9月9日は重陽(ちょうよう)の節句です。これは1年に5つある「五節句」のひとつで、別名「菊の節句」ともいう秋の節句ですが、五節句の中でいちばん目立たない節句という感じでもあります。
陰陽思想では、偶数を陰(いん,yin)、奇数を陽(よう,yang)としており、9は陽の数字の中で最大のもの、最も強い陽として、おめでたいものと考えますが、そのおめでたい9がふたつ重なっているのが9月9日で、陽の数字が重なることから「重陽」と言ったものです。九が重なることから「重九」(ちょうく)ともいいます。
しかし重陽の節句に特に何かするという風習は無いようです。西日本では「おくんち(御九日が音便したもの)」として、お祭りをするところも多いですが、必ずしも9月9日には行われていません。
重陽についてはお祭りコーナーの重陽の節句のページにも若干の記事があります。
二十四 節気 | |
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五節句 | |
七十二候 | 初春 東風解凍 黄鶯見完 魚上氷 土脈潤起 霞始靆 草木萠動 仲春 蟄虫啓戸 桃始笑 菜虫化蝶 雀始巣 桜始開 雷乃発声 晩春 玄鳥至 鴻雁北 虹始見 葭始生 霜止出苗 牡丹華 初夏 蛙始鳴 蚯蚓出 竹笋生 蚕起食桑 紅花栄 麦秋至 仲夏 螳螂生 腐草為蛍 梅子黄 乃東枯 菖蒲華 半夏生 晩夏 温風至 蓮始開 鷹乃学習 桐始結花 土潤溽暑 大雨時行 初秋 涼風至 寒蝉鳴 蒙霧升降 綿柎開 天地始粛 禾乃登 仲秋 草露白 鶺鴒鳴 玄鳥去 雷乃収声 蟄虫坏戸 水始涸 晩秋 鴻雁来 菊花開 蟋蟀在戸 霜始降 霎時施 楓蔦黄 初冬 山茶始開 地始凍 金盞香 虹蔵不見 朔風払葉 橘始黄 仲冬 閉塞成冬 熊蟄穴 鮭魚群 乃東生 麋角解 雪下出麦 晩冬 芹乃栄 水泉動 雉始鳴 款冬華 水沢腹堅 鶏始乳 |