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二百十日(9月1日頃)


二百十日(にひゃくとおか)は立春から数えて210日目(209日後)ということで立春が2月4日であった場合は、平年なら9月1日、閏年なら8月31日に来ます。実際には立春は2月3日や2月5日になることもあるので、そういう年はまた日付がずれます。ただ一般に、二百十日は9月1日に来るものという認識を持っている人は多いです。

二百二十日とともに大型台風の来る時期として知られており、毎年9月1日〜3日に富山市八尾で行われる風の盆にも、風鎮めの意味合いがあるのでは、などとも言われます(実際には、八尾は養蚕・絹の街なので、八月中は養蚕の作業で忙しいため、シーズンオフの9月に入ってから「お盆」の行事をしているという意味合いが強い)。

また9月1日は関東大震災の日でもあるので、そこから9月1日は防災の日にもなっています。

二百十日・二百二十日頃に来た大きな台風(日付はいづれもグレゴリウス暦:ユリウス暦ではない)

・989.09.20 永祚の風 「―更に及ばぬ天災なり」と『愚管抄』に記されている。甚大な被害が出た。

・1281.08.22 弘安の役の「神風」。元軍の船、数千隻が沈没。台風に関する知識が乏しく船と船の距離が近すぎたため船同士が衝突しあって沈没。これにより元軍は壊滅的な打撃を受ける。溺死者10万人とも。

・1828.9.17 シーボルト台風 九州に甚大な被害。佐賀藩だけでも死者1万人。

・1856.9.23 安政の大洪水 巨大台風が関東を直撃し、江戸湾の高潮などで死者数万人と言われる。

・1934.9.20 室戸台風 死者不明者 3036名

・1945.9.17 枕崎台風 死者不明者 3756名

・1947.9.14 カサリン台風 死者不明者 1930名

・1954.9.26 洞爺丸台風 死者不明者 1761名

・1959.9.26 伊勢湾台風 死者不明者 5098名 上陸時の気圧が史上2番目の台風(929hPa)

・1961.9.15 第2室戸台風 上陸時の気圧が史上最も低い台風(925hPa)

・1991.9.13 台風17号 特に西日本に被害。半月後には台風19号が来てダブルパンチ。

・1993.9.3 台風13号 史上3番目に強い台風(930hPa)

・2004.8.30 台風16号 9.05 台風18号 9.26 台風21号 この年は台風が10個上陸

・2005.9.4 台風14号 高千穂鉄道で線路崩壊→廃止へ。

・2011.9.3 台風12号 紀伊半島に甚大な被害。那智大社や天河神社などでも大きな被害が出ている。

こうして見ると、極めて巨大な台風はむしろ二百三十日頃に来ている感じもあります。


二十四
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五節句
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(2013-01-11)

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