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夏の土用(7月19日頃)

夏の土用(どよう)は二十四節気に準じる雑節のひとつで、現在行われている「定気」法では、太陽の視黄経が117度になった時を言います。毎年だいたい7月19日頃に来ます。


土用とは「土を用いる」ということで、五行思想に基づく考えです。五行とは、木火土金水をいい、1年の季節で、春が木、夏が火、秋が金、冬が水に相当します。すると土が余ってしまうので、季節の移り変わりの部分を各季節から約18.25日ずつ奪い取って、無理矢理、土に当てたものです。ですから土用の時期は18.25×4=73日間あることになります。土用に取られたため、春(木)夏(火)秋(金)冬(水)は各々、365÷4−18.25=73日ということで丸くおさまります。

春夏秋冬は、それぞれ立春・立夏・立秋・立冬から始まるので、土用はその各々の前の約18.25日(現代では定気法によるので、実際には黄経が各々より18度前の日時から始まるものとします。立春・立夏・立秋・立冬が太陽の黄経315度, 45度, 135度, 225度の時なので、土用の開始は太陽の黄経が297度, 27度, 117度, 207度の時ということになります。

そういう訳で土用というのは年に4回あるのですが、一般に土用というと夏の土用が有名です。

「土用の丑」の日というのは、(夏の)土用の期間で十二支が丑になる日のことです。土用の期間が約18日で、丑の日は12日に1度やってくるので、土用の期間に丑は必ず1回は来ますし、2回来る確率が約2分の1あることになります。

土用の丑の日にウナギを食べよう、というのは江戸時代の鰻屋さんが始めた、語呂合わせ(丑もウナギも「う」で始まるから)による広告であり、発案者は平賀源内であると言われています。ただの広告なので、特に意味があるわけでは無いですが、夏は体力が落ちやすい時なので、ビタミン豊富なウナギを食べるのは悪くありません。むろん「うしの日」ですから、ズバリ牛肉を食べても良い気もします。


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(2013-01-11)

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