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麦秋至(5月31日頃)

麦秋至(むぎのときいたる)は七十二候のひとつ(小満末候)で、現在行われている「定気」法では、太陽の視黄経が70度になった時を言います。毎年だいたい5月30日〜6月2日頃に来て、その後約5日間がこの候の時期となります。

宣明暦では「小暑至」、貞享暦では「麦秋至」、宝暦暦・寛政暦では「麦秋至」、略本暦では「麦秋至」と記載されています。

前の七十二候は紅花栄、次の七十二候は螳螂生です。

「麦秋」とは麦の収穫期という意味です。昨年秋に植えた麦が熟して畑が金色になり、収穫を待つ時期ということ。昔は二毛作がよく行われていたので、5月に稲を植えて10月に収穫し、11月に麦を植えて、5月に収穫するなどというサイクルがありました。近年の日本ではこういう方式は行われなくなっています。色々事情があるのですが、二毛作をやると水田の地力が衰えて、生産力が落ちるという問題、冬の間は麦を植えているより都会に出稼ぎに出た方が、より多くの収入を確保できるという問題、そして最近は稲の作付け時期が早まってしまい、4月に植えて8月に収穫するので、麦のサイクルとぶつかってしまうといった問題があります。

農林水産省は食糧の自給率を上げるために遅植えの稲を利用したりして二毛作を推進しようとしているようですが、8月に収穫するのは台風の害を避けるという大事な目的があるので、若干疑問があります。

この七十二候は5月末に来る場合と6月になってから来る場合があります。1799年立春から2301年節分まで計算してみた統計では、5月31日が281回、6月1日が205回、5月30日13回、6月2日3回でした(時刻が微妙なものもあるので本当の数値は多少異なるかも知れません)。


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(2013-01-11)

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