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冬の土用(1月17日頃)

冬の土用(どよう)は二十四節気に準じる雑節のひとつで、現在行われている「定気」法では、太陽の視黄経が297度になった時を言います。毎年だいたい1月17日頃に来ます。


土用とは「土を用いる」ということで、五行思想に基づく考えです。五行とは、木火土金水をいい、1年の季節で、春が木、夏が火、秋が金、冬が水に相当します。すると土が余ってしまうので、季節の移り変わりの部分を各季節から約18.25日ずつ奪い取って、無理矢理、土に当てたものです。ですから土用の時期は18.25×4=73日間あることになります。土用に取られたため、春(木)夏(火)秋(金)冬(水)は各々、365÷4−18.25=73日ということで丸くおさまります。

春夏秋冬は、それぞれ立春・立夏・立秋・立冬から始まるので、土用はその各々の前の約18.25日(現代では定気法によるので、実際には黄経が各々より18度前の日時から始まるものとします。立春・立夏・立秋・立冬が太陽の黄経315度, 45度, 135度, 225度の時なので、土用の開始は太陽の黄経が297度, 27度, 117度, 207度の時ということになります。

そういう訳で土用というのは年に4回あるのですが、一般に土用というと夏の土用が有名です。

夏の土用が夏の気が変わるというよりますます暑くなる時期であるのと同様、冬の土用もやはりますます寒くなる時期です。

1月17日頃というと、ちょうど大学入試センター試験の前後で、受験生にとっては人生を定める大事な時期。数日先に少し寒さが緩むとされる大寒がありますが、センター試験はその直前の寒さの厳しいタイミングになります。ホテルの部屋の空調で喉を痛めたり、交通機関が雪でマヒしたりなど、様々なトラブルが起きえますが、全てのトラブルの結果を個々の受験生が引き受けなければならず、誰も補償などしてくれません。いわば自分の運も含めての受験。しっかりと備えをしましょう。


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(2013-01-11)

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