毎月の末日のことを晦日(みそか,つごもり)といいます。年の最後の12月の末日は年の最終日ということで大晦日(おおみそか,おおつごもり)になります。「つごもり」というのは本来は「月籠もり」で太陰暦の月末日の名称です。
昔は夕方が1日の始まりと考えられたので、昼の間に翌年の準備を全て済ませ、夕方までには家族みんなが囲炉裏を囲んでゆったりとして年を越すというのが習慣でした。そのため、新しい年の第一夜は年神様を迎えて1晩中起きていて年神様をお守りする(年守り)ということから、この日夜遅くまで起きておく習慣が出来たといわれています。
そこで地方によってはこの日に年神様をお迎えするたるの火をたくところもあり、これを年の火とか年越しとんどなどと称します。
昔は宮中ではこの日の夜追儺式(ついなしき)が行われました。陰陽師が祓い詞を奏上し、方相氏が怖い仮面をつけて練り歩いて鬼をはらいます。そして1月前から宮中の各門の所に置いておいた土牛を外に出してその中に吸収された邪気をはらいます。詳しいことはここを参照してください。
この日お寺では除夜の鐘を突きます。打つ数はお寺によってまちまちですが、基本的には108個というのが一般的です。これは108の煩悩の数だとも、四苦八苦(4x9+8x9=108)だとも言われています。正式には、ひとつ金を打つ度に合掌し五体投地して仏に感謝しながら打っていきます。しかし檀家の人たちや観光客などに解放して付かせているお寺などもあります。
■紅白歌合戦
色々批判も多いのですが、毎年年末最後の大きな歌謡ショーとして定着しています。2002年は従来から演歌を大幅に縮小しポップス系を増やしたようです。また歌手活動の実態の無い人も排除されていく傾向があり、以前よりはかなり改善されてきました。ただリハーサルを3日前から始めるなど、拘束時間が長すぎることなどを嫌い、中堅実力者歌手は回避する傾向もありますし、1つの事務所から選出するアーティスト数を制限するために人気アイドルが出られない事態もあります。採点で視聴者票が軽すぎるという意見もありますし、また男女混成ユニットをどちらに入れるかなど、紅白に分類すること自体に無理があるという意見もあり、この番組も名称自体を含めて、少しずつ変わっていくのかも知れません。