花は霧島、煙草はァ国分。燃えてあがるは、オハラハァ桜島ヨイヨイヨイヤサット見えた見えたよ、松原ァごしに。丸に十の字の、オハラハァ帆が見えた。ヨイヨイヨイヤサット
「おはら節」で知られる鹿児島のおはら祭は毎年11月2〜3日に開かれています。この祭りはとても新しいお祭りです。昭和24年11月15日、鹿児島市の市制施行60周年を記念し、市の発展を願って開かれたもので、2001年でちょうど50回目になります(台風で2度、昭和天皇の病状悪化の時に1度中止されている)。
一時期は「おいどん祭」の名前になっていたこともありますが、その後また「おはら祭」の名称に戻っています。おはら節を踊る人たちは初期の頃は完全にバラバラだったのですが、後に徳島の阿波踊りを参考に「連」が結成されるようになってからは技術も高まっているようです。
「おはら節」のルーツは安久町に伝わる「ヤッサ節」というもので、島津氏の琉球出兵の折りにそれを聞いた鹿児島の人たちが持ち帰ったものといわれます。現在私たちが知っている調子は昭和9年に鹿児島出身の新橋の芸者、喜代三がポリドールレコードに吹き込んだ簡易版のメロディーがベースです。