10月15日から25日にかけて、伊勢神宮では神嘗祭(かんなめさい)が行われます。これは、その年に取れた新米を最初に神様に捧げて感謝する行事です。外宮では10月15日宵・16日暁、内宮では10月16日宵・17日暁に、新穀を由貴大御饌としてお供えされますが、関連行事は25日まで続きます。またこれに合わせて、宮中では神宮御遙拝の儀などが執り行われます。
神宮の行事の中でも最も重要な行事で「神宮の正月」とも言われ、神宮ではこれにあわせて色々な道具が新調されたりします。戦前は祝日になっていました。なお、このあと来月11月23日には今度は宮中で天皇が新穀を神に捧げる新嘗祭が行われます。こちらは現在、勤労感謝の日になっています。
このふたつの行事は農業を中核産業とする日本にとって重要な儀式でした。