多賀大社萬燈祭

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毎年8月3日から5日まで、滋賀県多賀町の多賀大社で萬燈祭が行われます。

灯りのともった沢山の提灯が壁のように掲げられ、ちょっと秋田の竿灯にも似た感じも思わせるきれいなお祭りです。

多賀大社は日本の祖神である伊弉諾・伊弉冉(いざなぎ・いざなみ)の二神を祀る神社であり、伊弉諾・伊弉冉信仰の中心地でもあります。

古くは「お伊勢参らば多賀にも参れ。お伊勢お多賀の子でござる」と歌われ、全国から大勢の参拝者を集めていました。

古事記・日本書紀の神話では、天から伊弉諾・伊弉冉の二神が降臨して、日本列島と諸々の神々を生み出し、二人が最後に生んだ神(*)が、伊勢神宮の御祭神・天照大神(あまてらすおおみかみ)、先日出てきた氷川神社や八坂神社の御祭神・須佐之男神(すさのおのかみ)、そして月の神である月読神(つくよみのかみ)の三神であったとされます。

伊弉諾神は国生み・神生みをした後、この子供である三神に後事を託して引退したとされていますが、その引退して籠もった場所がここ近江(おおみ)の多賀大社なのです。社伝では両神は現在の社殿の東方4kmのところにある杉坂山に降臨したといわれています。創建はあまりにも古く不明ですが、ひょっとすると伊勢神宮より古いかも知れません。古くから延命祈願に霊験あらたかであるとされてきました。

なお、多賀大社にお参りするのは、新幹線を米原で降りて、近江鉄道に乗るのが便利です。米原は古くから多賀大社にお参りする人たちの拠点でもありました。

(*)注。古事記ではこの三神(三貴子)は伊弉諾神が単独で生んだという説を採っていますが、日本書紀には両神が二人で生んだという説も入っています。また、古事記でも、須佐之男神は伊弉冉神を母と呼んでいますので、基本的には三貴子は伊弉諾・伊弉冉の子供と考えてよいと思われます。


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