数方庭(8.7)

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毎年8月7日から13日まで、山口県下関市長府の忌宮(いみのみや)神社で奇祭・数方庭(すほうてい)が行われます。

伝説によれば仲哀天皇(ヤマトタケルの子)の御代、7月7日に海から塵輪(じんりん)という大きな鳥の怪物が黒雲に乗って飛来。天皇の軍が応戦しましたが、天皇の二人の弟が戦死。最後は天皇が自ら弓矢を取って塵輪を射落としたとされます。その塵輪の首を埋めたのが忌宮神社の鬼石であるとのことです。塵輪は死した後も悪疫を流行させたため、それを調伏するためにこの数方庭の神事が始まったといいます。

この神事では太い竹の棒の先に塵輪を表す羽毛と鈴を付け、幟を巻いて、それを男達が1人1本ずつ持ち、鬼石の回りを鐘や太鼓の音に合わせて回ります。幟の数は60本ほどにのぼります。また女達や子供達はキリコの灯篭を持って参加します。勇壮な祭です。

忌宮神社は仲哀天皇がこの地に滞在した時の豊浦宮の跡とされています。御祭神は仲哀天皇、神功皇后(仲哀妃)、応神天皇(神功皇后の子)の三柱。すぐそばに乃木大将を祀る乃木神社もあります。

※忌宮神社(いみのみやじんじゃ) 下関市長府宮の内町1-18 0832-45-1093 遠くから来られる方は新幹線の新下関で降りてタクシーに乗った方がよい でしょう。神社は海岸の近くです。


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