6月30日はちょうど1年の折り返し点。神社などでは年2回の大祓の儀式を行い、世の中の罪穢れを根こそぎ一掃します。昔宮中ではこの日に中臣祭文とも呼ばれる大祓の詞が中臣氏によって奏上されました。
「高天原に神留り坐す皇親・神漏岐・神漏美の命以て、八百万神達を神集へ に集へ賜ひ、神議りに議り賜ひて、我が皇御孫之命は、豊葦原の水穂の国 を、安国と平けく知食せと事依さし奉りき。。。。。。(中略)。。。。 如此持ち出て往なば、荒塩の塩の八百道の八塩道の塩の八百会に坐す速開 都比羊と云ふ神、持ち可可呑みてむ。如此可可呑みてば、気吹戸に坐す気 吹戸主と云ふ神、根国底之国に気吹き放ちてむ。加此気吹き放ちてば、根 国底之国に坐す速佐須良比羊と云ふ神、持ち佐須良比失ひてむ」
といった祝詞で、ここにアクセスしている方なら聞いたことのある方も多いのではないかと思います(ソラで言える人も結構あるかも)。内容的には天孫降臨の神話から説き起こして、この世の中にある種々諸々の罪や穢れを天や地の神々たちの力により海へ流してしまい、海では更に海の神様の力で地獄へ送ってしまい、更に地獄では地獄の神がどこかへ捨て去ってしまうでしょう、といった内容です。
でもこれに頼って海に核廃棄物などを捨てたら、いくら海の神様でも、そのくらい後始末を考えてから原子炉なんて作れ、と怒り出すかもしれません。