曹洞宗大本山の永平寺(福井県永平寺町)では2月1日〜7日まで涅槃会報恩大摂心会(ねはんえほうおんだいせっしんえ)が行われます。これは1週間の間、ほとんど眠らずに昼夜にわたる坐禅を行うものです。
こういう摂心会というのは、お釈迦様が菩提樹の下で1週間坐禅をして悟りを開いたことにちなむものです。一般にはお釈迦様が悟りを開いた12月8日に合わせて、12月1日〜8日に行いますが、それ以外に永平寺ではこの2月の摂心会、同じく大本山の総持寺(神奈川県横浜市)では6月中旬・下旬・7月下旬の各5日間、夏の摂心会が行われます。
曹洞宗は禅宗の三大宗派のひとつ。永平寺を開いた高祖道元禅師が中国から伝え、総持寺を開いた太祖螢山禅師が広く普及させたもので、宗教団体としては信徒数日本最大の団体です。この2つの大本山を中心に全国約15000の寺があり、関連の学校として、駒沢大学・愛知学院大学・東北福祉大学などがあります。