毎年1月3日には、福岡の筥崎八幡宮(はこざきはちまんぐう)で玉取り(たませせり)が行われます。
この勇壮な祭は、直径20〜30cmもある大きな陰陽2つの玉を、締め込み一つの男衆が3つの組に分かれて競り合いながら、末社玉取恵比須神社から本宮楼門まで運んでいくものです。
祭は午後1時頃から始まり、最初は玉洗いの儀式が行われ、神職が玉を最初子供達の群に投じます。
そしてやがてそれは男達の手に引き継がれ、本殿へと運ばれていくのです。
筥崎八幡宮は筑紫国一宮。明治以降は正式には単に筥崎宮と称していますが、八幡様であることには間違いありません。主殿に応神天皇、相殿に神宮皇后と玉依姫命が祭られています。創建は天平法字3年(759)と伝えられ、宇佐八幡・石清水八幡と並ぶ三大八幡のひとつに数えられました。
楼門に掛かる額『敵国降伏』は亀山上皇が蒙古襲来の折りに書いたもので、その後宸筆を拡大複写したものと伝えられています。
なお、筥崎宮の最大のお祭りは9月の放生会(ほうじょうや)です。