1月14日は左義長です。
地方によっては、どんど、どんどん、とんど、柴灯(さいと)、塞神(さいのかみ)、道祖神祭、などともいうようです。
これは15日の小正月と一体の行事で、この日あるいは7日か11日に外した松飾りを持ち寄り、神社や道祖神の所で燃やします。この燃やす煙に乗って正月の神様がお帰りになるともいわれ、この火で焼いた団子や餅を食べると1年間病気をしない、そして燃やしたあとの灰を家の回りにまくと蛇除けになると言われます。
神聖な火ですから、間違っても門松・しめなわ等以外の、正月のゴミなどは持ち込まないようにしましょう。またダイオキシンの問題がありますので、飾り付けの中からプラスチック類は外しておきたいものです。
左義長から小正月には各地でいろいろ変わった行事が行われます。
嫁の尻叩き、というのはその年新しく村にきたお嫁さんの尻を叩いて回るものです。全国的にあったようですが、最近はあまりなくなったようです。
これに対して婿さんの方をいじめるのは結構残っているようです。その年結婚した男性が、雪の中に放り投げられるところ、池の中に落とされるところ、どろんこにされるところ、などがあります。
こういうものは、やはり小正月におこなわれていた成木責めなどと同様、生殖呪術でもありますが「いい思いしてんだから、このくらいやらせろ」という心理にも支えられているもので、息抜き兼通過儀礼としての側面も大きいでしょう。