七夕の恋人達〜よさこい節〜

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『土佐の高知のはりまや橋で坊さんカンザシ買いよった』

民謡ヨサコイ節に歌われたのは高知市にある四国霊場31番札所・五台山金色院竹林寺(ちくりんじ)の僧でした。

物語の主人公は、竹林寺の脇坊妙高寺の僧、純信と鋳掛屋の娘お馬です。純信がお馬に恋をして、はりまや橋近くの店でカンザシを買ってお馬に与えました。しかし純信は何といっても僧の身。許されぬ恋でしたのでやがて二人は駆け落ちしますが失敗。捉えられ二人とも国許から追放処分になりました。お馬17、純信37だったといいます。

(ちなみに純信とお馬は追放された後、各々別の人と結婚して幸せに暮らしたそうです)

一説では、カンザシを買ったのはお馬に横恋慕した同じ寺の慶全でお馬の心が動かなかったので純信がカンザシなど買っていたと言い触らしたともいいます。

竹林寺は真言宗智山派のお寺で本尊は文殊菩薩。その昔聖武天皇が山西省の五台山で文殊菩薩を拝む夢を見たため、行基に命じて国中を遍歴させ、文殊菩薩を祭るに相応しい聖地を探させたところ、この土佐湾に浮ぶ 島が五台山に似ているとして、この地に寺を建立、文殊菩薩を納めたといいます。文殊菩薩は「三人寄れば文殊の知恵」の文殊で、知恵の菩薩様です。この文殊の「高い知恵」にちなんでここに立てたお城を「高知城」と呼び、そこから高知の地名が生まれました。

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