ウェブログの日(12.17)

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12月17日は「ウェブログ(Weblog)」という言葉が生まれた日です。

この言葉を最初に使ったのはJorn Barger(1953-)というネットワーカーで、今日でしアメリカ国内で有名なRobot Wisdomというサイトの管理者です。彼は同サイトで1997年12月17日に、リンクとそのコメントを書いていくコーナーを作り、これをWeb上でlogを積み重ねていくという意味で「Weblog」と呼びました。やがてこの言葉が広がり、Peter Merholzが1999年の春頃から省略したブログ(Blog)という言葉を使用しはじめて現在に至っています。

ログ(log)というのは元々「航海日誌」という意味で、転じてコンピュータの動作記録を取ったものののこともログと呼んでいます。バーガーはWeb(WWW)上で人が何らかの記録を書き連ねていくことをウェブログと呼んだ訳です。

ウェブログ的なものは、インターネットの黎明期からあったとも言われています。日本では1995年頃から一部の人たちが日記サイトを作っており、またリンク集やランキングサイトの新着情報なども、ある意味ではブログの源流のひとつです。やがて日記を簡単に作るスクリプトやサービスなども生まれてくるのですが、中でもキラリと光るのは2001年4月23日にスタートした、たたただし氏のtDiaryでしょう。

アメリカでは1999年8月にスタートしたBloggerなどがこの手のサービスの草分けのひとつと考えられます。有名なMovableTypeは2001年10月8日にVer1.0が出ています。日本では日記的なものが多かったのに対してアメリカではニュースに対するコメントのようなものが多かったようです。そして2003年に始まったイラク戦争では現地に行った多くの人々や地元の人々がブログを発信し、湾岸戦争の時のようなコントロールされたマスコミによる美談だらけの情報ではなく、未編集の生の情報がどんどん世界に流れ、アメリカの非道な行為が白日の下に曝されました。

そして2003年12月2日、ニフティが突然TypePad(MovableTypeの簡易レンタルサービス・バージョン)のライセンスを取得して「ココログ」を開始し、真鍋かおりという、絶好のブロガーを偶然にも得て、大きなインパクトを与えました。現在日本国内には大量に無料・有料のブログサービスがありますが、その多くが2004年にスタートしたものです。

これ以降、今までHomePage Builderのような、親切丁寧なWWW作成ソフトでも敷居の高さを感じていた人たちが、ブログという自己表現ツールを得て、どんどんネットで積極的に発言するようになっていきます。


(2005-12-17)

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