税関記念日(11.28)

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1872年(明治5年)11月28日、それまで「運上所」と呼んでいたものを「税関」と改称することが決まりました。これを記念して11月28日は税関記念日になっています。1952年に大蔵省(当時)が制定しました。

税関の歴史は交易の歴史と共にあります。江戸時代は長崎が唯一の国際港でしたので、1698年(元禄11年)に長崎会所が設置され、貿易に関する一切の管理をするようになりました。

黒船来航により、1859年(安政6年)神奈川(横浜)と箱館(函館)も開かれることになると両港にも会所が設置され、これがまもなく3ヶ所とも「運上所」と改称され、更に1872年に税関の名前になったものです。税関はこういう歴史的な背景があるため、大きな貿易港に合わせて本関が設置されています。

■函館税関(1859設置-箱館運上所)北海道・北東北3県を管理。戦前は樺太も管理していた。現在の支署は稚内・留萌・札幌・小樽・根室・釧路・苫小牧・室蘭・青森・八戸・秋田船川・宮古・大船渡※秋田船川支署は昔は新潟税関の支署でした。

■横浜税関(1859設置-神奈川運上所)神奈川県から宮城県までの太平洋岸を管理。現在の支署は塩釜・仙台・小名浜・鹿島・千葉・川崎・横須賀

■東京税関(1953独立)1953年に横浜税関から独立し、1955年に新潟税関およびその酒田支署を合併しました。現在の支署は新潟・酒田・成田で、東京・埼玉・群馬・山梨・新潟・山形の6都県を管轄しています。千葉県は基本的には横浜税関の管轄なのですが、成田空港関連施設だけは東京税関の担当になっています。※1867年に幕府が東京運上所を設置していますが、ここは後消滅しています。

■大阪税関(1867年設置-川口運上所)大阪・京都・和歌山および北陸3県を管轄しています。現在の支署は和歌山・関西空港・堺・京都・舞鶴・敦賀・金沢・伏木

■名古屋税関(1937独立)1907年に大阪税関名古屋支署として発足。1937年に独立。東海地区を管轄。現在の支署は、清水・豊橋・四日市・中部空港豊橋支署はトヨタのためにあるような税関です。

■神戸税関(1868設置-兵庫運上所)横浜と並ぶ大国際港・神戸と共に発展した税関で、兵庫県だけでなく、中国地方の大部分と四国地方を管轄しています。現在の支署は姫路・尼崎・境・浜田・宇野・水島・福山・広島・呉・小松島・坂出・新居浜・今治・松山・高知異様に支署の多い区域です。

■長崎税関(1698設置)江戸時代初期からある日本最古の税関。九州全域から山口県までを管轄していましたが、1953年に門司税関を分離しました。現在の担当地域は九州西部4県で、支署は佐世保・三池・八代・鹿児島です。

■門司税関(1953独立)門司港・福岡港の取扱量が多いため、1953年に長崎税関から独立し、九州の東部3県と山口県を管轄しています。現在の支署は岩国・徳山・宇部・下関・戸畑・博多・福岡空港・伊万里・厳原・細島・大分

■沖縄地区税関(1951設置-琉球税関)1886年に長崎税関の西表支署が設置され、1894年には那覇支署も開設されていました。戦後アメリカにより、1951年琉球税関と名瀬支署が設置されますが、名瀬は奄美の日本復帰に伴い長崎税関の管轄に移行。沖縄本土復帰後の1972年に沖縄地区税関が設置されました。現在の支署は沖縄・那覇空港・石垣ここで沖縄支署というのは紛らわしいのですが、沖縄市にある支署です。

税関の主な役割はそこを通過する物品の検査と必要に応じて税金(関税)を徴収することです。私たちが個人輸入したような場合、多くは国内の配送を担当する会社が税関で関税を代行払いしてくれて、品物を受け取る時に一緒に払うことが多いです。なお物ではなく人間の方の出入国の検査は法務省の入国管理局が行っています(外務省ではない)。主な港および空港には、税関と入国管理局の支署/支局や出張所などが設置されています。


(2005-11-28)

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