明治元年(1868)11月1日、日本初の西洋式灯台の建設が観音崎(横須賀市)で着工されたことを記念するものです。海上保安庁が昭和24年(1949)に定めました。
1854年日本は200年の伝統を破って開国。日本付近の船の往来も多くなります。その中で、幕府はアメリカ・イギリス・フランスの助言により、主な岬に灯台を設置することを決めました。
その中でもっとも緊急性のある場所として慶応3年(1867)観音崎(横須賀市)・野島崎(房総半島)・城ヶ島(三浦半島)・品川第二砲台(江戸)が選ばれ、フランス人技師 F.L.ヴェルニに建設が依頼されました。
ところが依頼してすぐに幕府は消滅。明治維新となったため、実際の着工は約1年遅れてしまったものです。
観音崎灯台は白い煉瓦造り。初点灯は明治2年1月1日と記録されていますから、建築は2ヶ月たっていないことになります。すごいですね。この当時の灯台は残念ながら関東大震災で壊れてしまいました。(品川灯台が明治村に保存されています)
(1999-10-31)