いいパックの日(11.08〜9)

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簡易包装を進める日として、通産省(現・経産省)が1991年に制定しました。

昔は商品は買ったまま購入者が自分のバッグなどに入れて持ち帰っていたと思われますし、せいぜいそのままは持てないもの、たとえばおにぎりのようなものは竹皮につつんだり、クッキーや煎餅のようなものは薄い紙に包んだりしているくらいだったと思われます。

商品を全てその店のマークの入った包装紙で包むということをはじめたのは20世紀初頭のパリのデパートです。当時パリではテロが相次いでおり、中でも政治家や企業トップなどの自宅に、お届け物を装って爆弾を届けたりする者がありました。そこで信用を失っては大変とデパート側が防衛のために始めたのが、マーク入りの包装紙だったのです。うちのデパートの商品は全部、この包装紙で包んでますよ、ということでテロリストを牽制したわけです。これが見た目がきれいであることから、別にテロのおそれのない他の国にも次第に広がっていきました。

その後包装はどんどん発展し、美しいギフトラッピングの技術なども発達する訳ですが、中にはビニール袋に入れられ緩衝材と共に段ボールの箱に詰められその上を薄い紙で包んであるものを、更にお店の包装紙で包み、更にお店の紙袋に入れてくれて・・・・などといった具合に商品より包装の方がよほどかさばるようなものも、随分見られました。

そういう方向にストップが掛けられたのが1974年のオイルショックでした。石油が限りある資源であることが改めて強く認識されるとともに、特に日本では1960年代以降顕著になっていた「使い捨て文化」に警鐘が鳴らされました。

世の中は節約ムードになり、今の時代から見ると笑うしかない「省エネルック」のようなおかしな服装まで飛び出しました。(今年流行ったクールビスなどはあれからみると、とても健全)そんな中で包装に関してもオイルショックの頃にいったん過剰包装の見直しはあったのですが、現在のように「簡易包装」をよく見掛けるようになったのは1980年代半ば以降ではないかという気がします。

(このあたり情報をお持ちの方、ありましたら是非↓からでもお知らせ下さい)http://www.ffortune.net/cgi-bin/mail/fmail.cgi?home=lumi

八重洲ブックセンターのような美しい包装紙を使っていた所まで簡易包装になってしまったのには、正直とても残念な思いをしたのですが、やむを得ない面もあるのでしょう。

(デパート関係ではいまだに過剰包装の所が多い気がしますが)

(2005-11-07)

都道府県による温度差もあるのですが、だいたい2007〜2008年頃から各地でエコバッグ導入の動きが急速に広まりました。最初の頃、スーパーでエコバッグを持参した客にポイントを付けるような形で始まり、やがてレジ袋の有料化に進みます。有料レジ袋の代金は環境団体などに寄付する所も多いようです。

エコバッグの広まりでスーパーは万引きの増加に頭を痛めているようです。元々レジ袋が導入されたのは万引き防止の意味合いがありました。

エコバッグ使用のマナーとして、店内では畳んでおくのが基本です。そしてレジの所を出てから広げて買った商品を入れます。中にはレジの所でエコバッグに商品を直接入れてくれるところもありますし、最近普及しているセルフレジでは、自分でレジのところで商品をスキャンしながら、エコバッグに移していきます。

(2013-01-01加筆)


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