10月16日は世界食糧デー(World Food Day)です。これは1945年10月16日に国連食糧農業機関(FAO - Food and Agriculture Organization)が設立されたことを記念するものです。
今年はFAOではセネガルのダカールで世界食糧デーを記念するチャリティー・コンサート Telefood-98 を開き、収益は全て世界の農地開発のために使用されます。
まだ第二次世界対戦中の1943年、アメリカ・バージニア州のホットスプリングに世界44ヶ国の政府の代表が集まり、飢餓を防止するための食糧生産と農業開発のことについて話し合いました。そして翌年FAOを設立するに至ります。
現在世界の人口の3分の1は飢餓寸前の状態にあるといわれます。近いところでは北朝鮮でも大量の餓死者が出ています。これに対して多くの団体が食糧を支援することによってこれに対処しようとしていますが、外から食糧を運び込むことは、目の前の餓死者を救済する力はあっても所詮は応急措置に過ぎません。
長期的対策としては、やはり農地を整備し、その国の食糧生産を技術的経済的に確立させていき、食糧を安定生産できるようにすることが大事です。この難しい仕事をしているのがFAOです。FAOはまた食品添加物・遺伝子組替野菜などで揺れる食糧の安全性の問題についても討議しています。
現在FAOの本部はローマにあり、1500人の専任スタッフが日夜精力的に活動をしています。FAO日本事務所は横浜(パシフィコ横浜内)にあります。
なお、FAO関連の情報は下記のサイトで入手してください。
http://www.fao.orgFAOの公式サイト