引っ越しの日(10.13)

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10月13日は「引っ越しの日」です。全国引っ越し専門協同組合連合会が定めたもので、明治元年のこの日、天皇が江戸城に入ったことにちなんでいます。

大政奉還がなったものの、江戸にはまだまだ幕府を日本の中心と考える人たちが大勢いましたし、諸外国は日本は江戸と京都をそれぞれ首都とする2つの国家に分裂するであろうと見ていました。その事態を打開する一番の策は天皇が江戸城に入場してその主になることでした。

このため天皇は明治元年7月17日江戸を東京と改める詔を出し、9月20日に京都を出発。この日江戸に到着し江戸城に入城。ここを東京城と改名しました。

しかし天皇の東京移動には京都市民が猛反発します。そのため天皇は12月いったん京都に戻り、そこで一条勝子(結婚にあたって美子と改名)と婚姻の儀をあげます。しかし天皇に早く東京に戻ってもらわないと新政府の事務が滞るため、天皇は3月再度東京へ行き、皇后も半年後に東京に移りました。

このとき京都市民に向けて天皇は「東京は未開の地なので教化のため、度々東京に行幸するが、決して京都を見捨てる訳ではない」との声明を出しました。そして京都市民に配慮して明確な遷都の詔は出さず「天皇が東京にいる間は政府機能もそちらに置く」というなんとも曖昧な宣言をしたのです。

そのため、現在でも正式には日本の首都は実は京都であり、天皇が東京に「滞在」している間だけ東京に「臨時移動」していることになっています。

さて庶民の話に戻って、引っ越しは以前は地域共同体で助け合うものでした。しかし1980年代以降この共同体が崩壊してきたのに合わせて、アート引っ越しセンター(1977年創業), ヤマト運輸(1919年創立だが宅急便の開始は1976年)などの大手運送業者が引っ越しのサポートを開始。今ではすっかり引っ越しは業者のものになってきました。


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