8月8日は形と音から「プチプチの日」です。
最近では潰すのが楽しい?というので、バーチャルでいくらでも潰せます、などというソフトも多数出回っていますが、もともとは包装用の緩衝材。
正式な工業品名としては「気泡緩衝材」といい「プチプチ」は、そのメーカーのひとつ、川上産業の登録商標になっています。
気泡緩衝材は1957年か1958年頃に、アメリカで発明されました。
Alfred Fielding と Marc Chavannes は、もともと壁紙を作ろうとして、2枚のシートを貼り合わせたものを作ろうとしていたのですが、製造過程でどうしても間に気泡が入ってしまいます。気泡ができないようにしようと、日夜努力を続けるものの、どうしても排除できない。
そんなある日、この気泡の入ったシートが緩衝材として使えるのではないか?ということに気付いたのでした。
かくして壁紙の製造研究は放棄され、ふたりはSealed Air という会社を1960年設立してこの商品を大々的に販売しはじめました。
川上産業の創立者である川上聰は1963年頃にこの製品に気付き、国内でもこれを製造しようと、独自に機械を開発。製造に乗り出します。これが「プチプチ」です。
その頃、宇部興産(現在はこの部門は宇部フィルムに分社)がアメリカから製造機械(Sealed Airとは別の会社)を輸入して同様の製品を製造しはじめました。こちらは「エアーキャップ」の商品名になっています。
この気泡緩衝材が日本国内で出回り始めたのは、この2社が活動をはじめる1960年代後半になるようです。
なお元々のSealed Air社の製品の商品名は「Bubble Wrap(バブル・ラップ)」です。