昭和24年(1949)7月1日に犯罪者予防更正法が施行されたのを記念する日です。
更正とはつまり刑罰を受けてから出獄した犯罪者を、社会が受け入れて社会復帰させるための活動です。日本では罪を犯した人は刑法の定めるところに基づいて下された裁判の判決に従って懲役などの刑に服した後、出獄しますが、この時社会が彼らを全く受け入れてくれなかったら、彼らはどうすることもできずに再び悪の道に落ちていきます。そのため社会の治安を守るためには、これらの出獄者を暖かく迎え入れる体制を整えることが絶対に必要です。
そうはいっても人を殺したり詐欺を働いたりした人を雇うというのは経営者にとっては勇気の必要なことですし、彼らが入る職場の同僚にも同様に勇気が必要です。しかし、根からの悪人というのは絶対にいません。彼らをきちんと受け入れることで彼らも心を開き、普通の社会生活を送ることができるようになり、そういう人は自分を受け入れてくれた人たちへの義理から二度と道を踏み外さないようにがんばるものです。これがうまく行かずに彼らと表面的以上のつきあいをしなかった場合彼らは孤独にさいなまれ、また転落していくこともあります。
これは言うは安くとも行うは本当に難しいことです。私もその立場に立った時に実行できるかどうか、自信がありません。
この更正保護の日は、こういった更正運動について考えるための日でもあります。