明治41年(1908)6月18日、日本から初の集団移住者781名を乗せた笠戸丸がブラジルのサントス港に到着しました。神戸を出発して以来2ヶ月の航海の後のことでした。新天地に色々な夢を見て入植した人たちは厳しい現実に辛い生活を送りながら、あるものは挫折しあるものは成功して農場主になりました。
当時の第一回の移住者の中で最後の生存者は中川トミさん。1997年に天皇皇后両陛下がブラジルを訪問なさった際に、歓迎式典に招かれていました。その後の消息は聞いておりませんが、まだお元気でしたら現在93歳のはずです。お子さんたちは日本に出稼ぎに来ていると1997年の時には報道されていました。