ロータリークラブのルーツとなる最初の集まりは、1905年2月23日、シカゴでおこなわれました。参加メンバーは Paul P. Harris, Silvester Schele, Gustavus Loehr, Henry Ruggles の4人で、場所はシーレのオフィスでした。
この運動はシアトルやサンフランシスコなど他の都市にも飛び火し、1910年には全米ロータリークラブ協会が結成されました。更にはアイルランドやイギリスにまで広がったことから、1922年には国際ロータリーが設置されます。日本でも1920年に米山梅吉らによりロータリーが結成されています。
ロータリークラブの基本は社会奉仕の精神であり、それなりの社会的な地位を築いた人たちが、立ち返って自分たちを支えてくれている社会に様々な奉仕をして貢献していくという趣旨です。
少なくとも日本ではロータリークラブは青年会議所と密接な関係ができていて、青年会議所を卒業した人たちが、ロータリークラブに入る流れができています。また青年会議所やロータリーに入っているということがひとつのステータスになっています。
ロータリークラブは当初のころ、各地域で1業種1人しか加入を認めていませんでした(現在は業種がだぶっても加入できる)。そのためこの手の集まりに参加できても良さそうなのに加入できない人や、またクラブの方針に必ずしも賛同しない人達が「ライオンズ・クラブ」を組織し、そちらも様々な社会奉仕活動を行っています。ライオンズのメンバーもロータリーのメンバーに準じる社会的なステータスとみなされています。
ただ、最近の経営者や特定の専門職の人達は青年会議所のような形での奉仕活動を好まない人が多く、青年会議所にしてもロータリークラブにしても、参加者がかなり減っていて、近隣のクラブとの統合などもおこなわれています。
(2011-02-23)