頭髪の日(毎月18日)

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頭髪の日(毎月18日)

毎月18日は語呂合わせで「頭髪の日」です。1978年に全国理容環境衛生同業組合連合会が定めました。

さて、世の中には理容室(理容店,床屋)と美容室(美容院,パーマ屋)があり、資格でも理容師と美容師があります。法律も理容師法・美容師法と別れています。そして、法的にも理容師は理容室でしか働くことができず、美容師は美容室でしか働くことができません(両方の資格を持っている人はどちらでも働くことができます)。

客層としては理容室には男性客が多く、美容室には女性客が多いですが、男性で美容室に行く人は以前からけっこういましたし、最近のおしゃれな理容室には女性客も訪れたりします。「ヘアサロン」などと称している場合、美容室として届けてあるケースと理容室として届けてあるケースがあります。

ルーツとしては、理容室は江戸時代の「髪結い床」が源流で、「床屋」という名前もここから来ています。江戸時代の髪結い床は、基本的には男性のマゲを結う場所でした。髪結い師さんも男性です。

江戸時代に女性はどうしていたかというと、女性の髪結い師さんがお屋敷や家庭を訪問して、様々な髪型に結っていました。当時は店舗型の営業というのは、少なくとも一般的ではなかったようです。店舗型の美容室の最初は、おそらく横浜の「パレス・トイレット・サロン」(明治30年)ではないかと思います。「トイレット」というのは「化粧」ということですね。

美容室と理容室の違いとして髪を洗う時、前屈みで洗うか仰向けにして洗うかというのが挙げられることがありますが、理容室でも仰向け方式のところがあります。また顔そりができるかというのもよく挙げられるのですが、一部の地域で条例で禁止されているケースをのぞけば、美容室での顔そりも実際にはおこなわれています。

法令上は、理容師法と美容師法で

理容とは、頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることをいう。 「美容」とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう。

となっています。美容室での顔そりは「化粧」を施す作業の一部として、認められているわけです。

元々は「理容師美容師法」というひとつの法律であったのが、1958年に美容師法が独立する形で分離されたのですが、最近の実態的な流れを見ると、法律・資格・営業形態まで分離されているのが妥当なのかは議論の余地があるところでしょう。

ただ実際に、美容室に来る人と理容室に来る人の客側の求めるものは一般に異なっていますし、理容師さん・美容師さんが日々鍛えている技術の傾向も異なります。

最近の理美容業界で私が注目しているのは「専門化」と「統合化」の動きです。たとえばヘアカラーについて、カラーリングに関して専門的な知識と経験を持つスペシャリストが必要であるとして「ヘアカラーリスト」という職業が成立しています。またネイルサロンなどと同様、カラーリング専門サロンなども誕生しています。

また大手美容室では、カット、パーマ、カラー、シャンプー、ブローなどといった作業が分業化しており、カットの上手い人、カラーリングの知識が豊富な人、などが、それぞれの作業を担当して品質の高いサービスができるようにするとともに、経験のまだ浅い美容師にシャンプーなどを担当させて接客の経験を積ませるなどといったこともしています。

しかし分業方式の問題点は、各作業を担当する人が分離することで、客が同じ世間話を何度もするはめになる、などという現象で、そもそも何人もの人が分業でひとりの人の髪型をいじって、「その人の髪」には誰が責任を持つのだという議論があります。左右で別の美容師さんがパーマを掛けたため、左右でパーマの掛かり方が違っておかしなことになってしまったなどという苦情が出たりもしています。

そのため、分業方式への反動として、ひとりの美容師がひとりの客の髪に関する全ての作業を担当するマンツーマン方式を敢えて主張する美容室も出てきています。また大手で分業するにしても、2人くらいまでにしているところもあるようです。

(2011-02-18)


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