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↑ 余桃


桃に関する話として、桃太郎は節分の時に書いたので、今日は余桃などを。
これは韓非子・説難にある故事です。

昔、衛の国の王様は弥子瑕という美少年を愛していて、いつも同伴していま
した。ある時、弥子瑕は森で桃がなっているのを見て取ってかじったところ
非常においしかったので王様に「ねぇ、これとってもおいしいよ」と言って
勧めました。

王様は桃を食べて喜び、部下にも「弥子瑕は本当に可愛い奴だ。自分が全部
食べたいのを我慢して、おいしい桃を分けてくれた」と微笑んでいいました。


しかしやがて弥子瑕も年を取りすっかり男っぽくなってしまい、それにあわ
せて王様の寵愛も薄くなってしまいました。すると王様は彼を捕らえさせて
断罪して言いました。

「こいつは昔、自分が食べた桃の食べさしを俺に食わせたんだ」と。


そういうわけで、同じことをしたのに誉められたり叱られたりして評価が定
まらないことを「余桃」といいます。



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