春分秋分ってなに?

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昼と夜の長さが等しい日?

春分と秋分というのは小学校の授業を思い出していただくと、次のような特性の日である、と習ったのではないかと思います。

これは、まぁまぁ正解なのですが、多少精度を欠いた話です。

■昼と夜の長さは等しくない

1998年の秋分の日9月23日の東京での日出・日没の時刻は5:29と17時38分です。つまり昼の方が18分長い計算になりますね。なぜ、こういうことが起きるのでしょう?

実はこれは太陽が点ではなく大きさを持っているからです。つまり太陽の一部が水平線の上に出ればもう日出であるのに対して、日没は太陽が全部沈んではじめて日没になります。ですから日出・日没が太陽の中心点が水平線から出た時・沈んだ時であるのなら昼と夜の長さは(ほぼ)等しくなりますが、実際には太陽の大きさの分だけ昼が長くなってしまいます。

従って、ほんとうに昼と夜の長さが等しいのは春分の数日前・秋分の数日後で、1998年の場合は3月17日、9月27日がほぼ昼と夜の長さが等しい日になっています。

■真東から上らないし真西には沈まない

もし春分・秋分が日出と同時に起きれば、その時太陽は確かに真東にあります。またもし春分・秋分が日没と同時に起きれば、その時太陽は確かに真西にあります。

しかし実際には春分・秋分は、春分の日・秋分の日の何時かに起きるだけのことですから、日出・日没は実際には真東・真西からは微妙にずれます。1998年の秋分は9月23日14:37なので、日出は真東からわずかに北、日没は真西からわずかに南で起きることになります。もっともこのずれは非常にわずかですから、実用上は真東・真西と考えても差し支えありません。

 

じゃあ一体何なの?

それでは、春分・秋分というのは、正確には何なのでしょう??

太陽の見える位置が天空を1年かけて一周していることはご存じでしょうか?

地球は太陽の回りを1年かけて回っていますので、地球から太陽を見る方角も1年かけて1周するわけです。例えば、地球が太陽から見て魚座の方角にあったら、地球から太陽を見た時は太陽は魚座の反対側の乙女座の方角に見えることになります。

この地球から太陽が見える位置というのは天空上でひとつの円を形成することになりますが、この円のことを『黄道』と呼んでいます。

一方天空上には『赤道』というもうひとつの円もあります。黄道は地球の公転運動により形成されるものですが、赤道は地球の自転運動により形成されます。

すなわち、地球は約24時間かけて自転をしていますが、そのため天空上の星の見える方角も時間ごとに移動し、やはり約24時間で一周してきます。しかし地球の自転の軸の方角にある星は原理的に動きません。これが天の北極・南極と呼ばれるもので、北半球では北極星(小犬座のポラリス)がその天の北極のすぐ近くにあって夜の方位のガイドの役割をしてくれます。

天の赤道というのは、この天の北極と南極から等距離にある点を結んだものです。これは地球の赤道をそのまま天に投影したものということもできます。

さて、これでやっと話が元に戻ってくるのですが、春分・秋分というのは、要するに太陽の中心がこの黄道と赤道の交差点(春分点・秋分点)を通過する瞬間のことをいいます。この瞬間太陽は赤道のちょうど真上に来ることになり、春分から秋分までは北半球に、秋分から春分までは南半球にあり、季節の分岐点となります。

それ故まさに『暑さ・寒さも彼岸まで』な訳です。

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