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←↑→ こよみの読み方(57)縁日のルーツ


縁日に起こりについては、多くの文献が首をひねっているようで、今昔物語
付近から観音様の縁日(18日)の記載が見える、とかいったことから書き起こ
していますが、歴史読本臨時増刊「万有こよみ百科」(1973.12)に掲載された
喜多川周之氏の論文によると1000年ほど前の中国湖北省の五祖山の師であっ
た戒禅師が日頃信じる30仏を1ヶ月30日に配して供養したのが始まりで
あるとしています。これは下記のものです。

  1日 定光仏       11日 歓喜仏       21日 無尽意菩薩
  2日 燃燈仏       12日 難勝如来     22日 施無畏菩薩
  3日 多宝仏       13日 虚空蔵菩薩   23日 得大勢至菩薩
  4日 阿シュク仏   14日 普賢菩薩     24日 地蔵菩薩
  5日 弥勒菩薩     15日 阿弥陀仏     25日 文殊師利菩薩
  6日 二万燈仏     16日 陀羅尼菩薩   26日 薬上菩薩
  7日 三万燈仏     17日 竜樹菩薩     27日 盧遮那如来
  8日 薬師如来     18日 観世音菩薩   28日 大日如来
  9日 大通智如来   19日 日光菩薩     29日 薬王菩薩
 10日 日月燈明仏   20日 月光菩薩     30日 釈迦如来

この中で、8日の薬師如来、13日の虚空蔵菩薩、18日の観世音菩薩、24
日の地蔵菩薩、といったところは現代でもしっかり生き残っています。

上述今昔物語は平安末期のものですが、室町時代の古今著聞集には15日の
阿弥陀の縁日、18日の観音の縁日が出てきます。そういうわけで日本にお
ける縁日の風習は12〜13世紀頃から始まったもののようです。

その後、特定のお寺が「この日にお参りすると○○倍の功徳がある」などと
いったキャンペーンを張った結果、他のお寺や神社も対抗して縁日を強調し、
そして、この参拝客をターゲットにして商人が集まって、縁日といえば市と
いうのが決まったパターンとなっていったようです。

なお、上記で盧遮那如来・大日如来、観世音菩薩・施無畏菩薩のように同じ
仏が若干だぶっているようですが、捉え方が違うので構わないと思います。
なお、薬王菩薩とは薬師如来とは別で、薬上菩薩とともに釈迦如来の脇侍を
つとめる菩薩です。




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