こよみの読み方(54)縁日(2)



10日 金比羅(こんぴら)様。毎月10日が縁日。正月を初金比羅、10月を金比羅祭、12月を終金比羅といってこの3つが特に重要です。
金比羅様の総本社は「こんぴらふねふね」の歌にも歌われている香川県の象頭山金比羅大権現こと、金刀比羅宮。金比羅様とは、薬師如来の十二神将の筆頭・宮比羅(くびら)大将のことです。元々ワニの神様で、そのため海上交通の守り神として信仰されてきました。
一般に大きな港を見下ろす目印になるような山の上に祭られています。

13日 虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)。毎月13日が縁日で正月が初虚空。
旧暦3月13日の京都の縁日は13詣でといって有名です。虚空蔵菩薩は地蔵菩薩の地に対して天を象徴する仏で、天台宗と密接な関連があります。星を象徴する神であるともいわれます。虚空蔵菩薩の真言を100万回唱える「求聞持法」は記憶力を飛躍的に増大させる秘法として、弘法大師も若い頃修めています。

16日 閻魔(えんま)様。1月と7月の16日が縁日。ちょうど藪入りと重なります。1月のを初閻魔、7月のは大斎日といいます。閻魔天はもともとはインドの伝説上の最初の人間ヤマで、最初に死んだ人でもあるので、最初に地獄に行った人間として後に地獄の主宰者になりました。中国で道教思想と混線し、日本では中国風の道服を着た閻魔様のイメージが定着しています。

18日 観音様。毎月18日が縁日で1月18日が初観音、7月18日は千日詣でといいます。このほか1月1日に詣でると100日分の功徳があるそうです。観音菩薩は阿弥陀如来の左の脇侍ですが、観音経の記述によれば相手の身分などに合わせて33の姿に変身して、教えを説くとされ、そこからいろいろな変化観音が生まれました。中でも十一面観音・千手観音・馬頭観音などは有名です。基本的には現世利益を与えてくれる仏で、病気治癒や立身出世などの願を掛ける人も多くあります。

(1999.09.17)