こよみの読み方(53)縁日



さて、縁日とはいろいろな仏様・神様にご縁のある日ということで、その日にその仏様・神様を祭ってあるところに参拝すれば、より御利益がある、といわれている日です。一般にこの日にはその関連寺社には参拝者が多く、市が立つ場合もあります。これを以下、一覧にしますが、長くなるので4回に分けて配信します。

1日 妙見様。毎月1日と15日が縁日で、1月1日を初妙見といい特に重んじます。妙見菩薩は北極星が神格化されたものとされ、北斗信仰を背景に、特に眼病に霊験あらたかとして信仰されてきました。
これは北斗七星のいわゆる輔星が見えるかどうかというのが、目がしっかりしているかどうかの判断の基準にされてきた経緯と関連があるのではないかと思われます。妙見様は全国にありますが大阪の能勢妙見などは特に有名です。

1日 水天宮。毎月1日・5日・15日が縁日。総本社は福岡県久留米市の水天宮。安徳天皇他を祭ったものですが、水に縁のある神様として、海運業・漁業・水商売などを加護し、またやはり水ということで安産の守り神でもあります。安産ということの関連から戌の日にも参拝者は多く、特に戌年戌月戌日と重なると大戌といって珍重します。明治43年10月5日の大戌は混雑しすぎて死者が出たほど。最近では平成6年10月15日が大戌でした。

3日 元三大師。正月3日に亡くなったので元三大師の名前がありますがほかにも角大師、鬼大師、降魔大師、などの通称もあります。本来の名前は慈慧大師・良源。天台宗中興の祖とされ、浄土宗の元祖として有名な源信の師にあたります。また、おみくじの元祖としても有名で、現在全国の寺社で出されているおみくじの中にも元三大師作と伝わるおみくじが多数使われています。水海道市の安楽寺などは有名です。なお、18日が縁日であるという説もあります。

8日 薬師様。毎月8日と12日が縁日で、1月8日を初薬師といいます。
このほか1月1日に詣でると3000日分の功徳があるそうです。薬師如来は東方の浄瑠璃世界という美しい別世界を管理している仏様で病気平癒に御利益があるとされます。薬師如来の経を49回読み、49の灯りを灯し、49の五色の彩幡を作る、という重病人回復の呪法もあります。奈良の薬師寺や法隆寺などは有名。

8日 鬼子母神。毎月8日・18日・28日が縁日です。鬼子母神は元は人間の子供を食う夜叉でしたが、お釈迦様に諭されて悔い改め、逆に子供と安産の守り神になりました。口が大きくさけて少しユーモラスな感じも漂わせる鬼女型の像も多いですが、子供が足元に寄り添う天女型の像もあります。東京の「おそれいりやの鬼子母神」は有名です。

(1999.09.16)