こよみの読み方(43) 王相



さて方違えの対象とする神の内、最後のものに行きましょう。王相ですが、これは現代でも四柱推命や断易などをなさる方にはおなじみの概念ですね。
これは五行の王(旺)と相のことです。

基本的な話として五行と四季・四方には次のような対応があります。

木 春   東
火 夏   南
土 土用 中央
金 秋   西
水 冬   北

そこで五行思想では春には木気が活性化して王になり、夏には火気が活性化して王になる、というよう考えます。相というのは次に活性化しつつある状態でもう少ししたら王になるものを言います。基本的には五行の王相・八卦の王相・十二支の王相というものが考えられますが、平安時代に問題にされたのはこのうち八卦の王相で、次のようになっています。
      艮 震 巽 離 坤 兌 乾 坎
      NE E SE S SW W NW N
立春-春分 王 相 胎 没 死 囚 廃 休
春分-立夏 休 王 相 胎 没 死 囚 廃
立夏-夏至 廃 休 王 相 胎 没 死 囚
夏至-立秋 囚 廃 休 王 相 胎 没 死
立秋-秋分 死 囚 廃 休 王 相 胎 没
秋分-立冬 没 死 囚 廃 休 王 相 胎
立冬-冬至 胎 没 死 囚 廃 休 王 相
冬至-立春 相 胎 没 死 囚 廃 休 王
この内方違えの対象とされたのは王と相が来るところです。その方位ではこの王相の神?の勢いが強すぎるため避けるべきであるとされた訳です。胎〜休に当たる方位は勢いが弱いため問題無しとされました。

なお、方違えとは関係ありませんが、参考までに五行の王相と十二支の王相 (十二運)も書いておきます。
   木 火 土 金 水
春  王 相 死 囚 休
夏  休 王 相 死 囚
土用 囚 休 王 相 死
秋  死 囚 休 王 相
冬  相 死 囚 休 王

   木  火  金  水
子月 沐浴 胎  死  帝旺
丑月 冠帯 養  墓  衰
寅月 建禄 長生 絶  病
卯月 帝旺 沐浴 胎  死
辰月 衰  冠帯 養  墓
巳月 病  建禄 長生 絶
午月 死  帝旺 沐浴 胎
未月 墓  衰  冠帯 養
申月 絶  病  建禄 長生
酉月 胎  死  帝旺 沐浴
戌月 養  墓  衰  冠帯
亥月 長生 絶  病  建禄

(1997/05/16)
(1999.08.17)
(2021.12.31 フォーム改訂)